ビスダイン静注用15mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
医薬品コード(YJコード):1319401F1026
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- ベルテポルフィン静注用
- 英名(商品名)
- Visudyne
- 規格
- 15mg1瓶
- 薬価
- 137,276.00
- メーカー名
- チェプラファーム
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 網膜疾患治療薬〔光線力学的療法用薬〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2023年1月改訂(第1版)
- 告示日
- 2004年4月23日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- -
- DIRに反映
- -
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
-
禁止情報あり(使用の適否を判断するものではありません)禁止
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症。
(効能又は効果に関連する注意)
Occult CNV(脈絡膜新生血管)又はminimally classic CNVを有する患者では、本剤の有効性(視力低下抑制)はプラセボと統計学的有意差がみられなかったとの成績があるので、これらの患者に本剤を適用することについてはリスクとベネフィットを勘案した上で判断すること〔17.3参照〕。
用法用量
ベルテポルフィンとして6mg/㎡(体表面積)を10分間かけて静脈内投与し、本剤投与開始から15分後にレーザー光[波長689±3nm、光照射エネルギー量50J/c㎡(照射出力600mW/c㎡で83秒間)]を治療スポットに照射する。
なお、3ヵ月毎の検査時に蛍光眼底造影で脈絡膜新生血管からのフルオレセインの漏出が認められた場合は、再治療を実施する。
(用法及び用量に関連する注意)
本剤による光線力学的療法(本PDT)は、本剤の静脈内投与(第1段階)及び眼科用光線力学的療法用レーザー(非発熱性ダイオードレーザー)からのレーザー光照射によるビスダインの活性化(第2段階)の2つのプロセスからなる。
7.1. 再治療
3ヵ月以内の間隔で再治療を実施しても、視力低下の維持においてさらなる有効性は認められなかったとの成績があるので、再治療の実施時期については、各患者の症状や検査成績の推移について慎重に検討した上で判断すること〔17.1.4参照〕。
7.2. 注射液の調製法・投与時の注意等
〔14.1.2-14.1.4、14.2.6参照〕。
7.3. 血管外漏出を避けるための本剤投与中の標準的な留意事項
〔14.2.3-14.2.5参照〕。
7.4. 病変サイズの測定
7.4.1. 蛍光眼底血管造影及びカラー眼底写真によって病変の最大直径(GLD:greatest linear dimension)を測定する。
7.4.2. この測定には全てのclassic CNV及びoccult CNV、血液又は蛍光のブロック(blocked fluorescence)及び網膜色素上皮の漿液性剥離を含めること。また、眼底カメラは倍率2.4~2.6の範囲内のものが望ましい。
7.4.3. 蛍光眼底血管造影での病変のGLDについては、眼底カメラの倍率に関する補正を加えて、網膜病変のGLDを算定する。
7.5. スポットサイズの決定
7.5.1. 治療スポットサイズは、網膜病変部に500μmの縁取りを行い、病変部を完全にカバーできるようにするために、GLDに1000μmを加える。
7.5.2. ただし、治療スポットの鼻側縁端は、視神経乳頭の側頭側縁端から200μm以上離れた位置とする(視神経への障害を避けるため、視神経から200μm以内のレーザー照射を避けなければならない。病変部が視神経に極めて近い位置に存在する患者においては、病変部を完全にカバーできないため、視神経から200μm以内のCNVでの光活性化が起こらず、本剤の有効性は低下するおそれがある)。
7.6. レーザー光照射
7.6.1. 視力矯正用コンタクトレンズを使用している患者の場合、本PDTの前にコンタクトレンズをはずしてから治療を開始すること。
7.6.2. ベルテポルフィンの光による活性化は照射する総エネルギー量でコントロールする。
7.6.3. CNVの治療における照射エネルギー量はCNV病変1c㎡あたり50Jである(照射出力600mW/c㎡で83秒間照射することになる)。
7.6.4. 事前に決定した治療スポットに適切にレーザー光を照射するためには、照射エネルギー量、照射出力、眼科用レンズの倍率、ズームレンズの設定が重要なパラメータとなる。レーザー照射手順の設定と操作については使用するレーザーシステムマニュアルに従い、用法及び用量に定めた照射条件を厳密に遵守すること。
7.6.5. 689±3nmの波長を安定に出力できるレーザーを使用する。
7.6.6. レーザー光は適切な眼科用拡大レンズを使用し、光ファイバー及びスリットランプを介して単円スポットとして網膜に照射する。
7.6.7. レーザー光照射時、必要な場合には、眼球運動防止のための球後麻酔を併用することができる。
7.7. 両眼治療(臨床試験では両眼治療は行われていない)
初回治療における両眼同時治療は避ける(なお、両眼に治療対象となる病変がある場合は、両眼同時治療の有益性と危険性を慎重に評価する必要がある)。
7.7.1. 過去に本PDTを施行した経験がなく両眼に治療対象となる病変がある患者については、まず片眼(病変が進行している眼)にのみ本PDTを施行し、1週間以上観察した上で、特に安全性上問題がないと判断できる場合に限って、もう一方の眼への本PDTの施行を考慮すること。
7.7.2. 過去に片眼に本PDTを施行し特に安全性上問題がなく両眼に治療対象の病変がある患者については、最初に進行がより高度である眼の病変を対象として、用法及び用量に従い本PDTを施行し、その後直ちにもう一方の眼の治療のためにレーザーを再設定し、本剤投与開始から20分以内(投与終了10分以内)に光照射を実施すること。
改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。