サイラムザ点滴静注液100mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- ラムシルマブ(遺伝子組換え)注射液
- 英名(商品名)
- Cyramza
- 規格
- 100mg10mL1瓶
- 薬価
- 76,659.00
- メーカー名
- 日本イーライリリー
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔ヒト型抗VEGFR−2モノクローナル抗体〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2024年6月改訂(第4版)
- 告示日
- 2015年5月19日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2015年6月版
- DIRに反映
- 2015年6月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
1). 治癒切除不能な進行・再発の胃癌。
2). 治癒切除不能な進行・再発の結腸癌、治癒切除不能な進行・再発の直腸癌。
3). 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌。
4). がん化学療法後増悪した血清AFP値400ng/mL以上の切除不能肝細胞癌。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈治癒切除不能な進行・再発の胃癌〉本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.2. 〈治癒切除不能な進行・再発の胃癌〉本剤の一次化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.3. 〈治癒切除不能な進行・再発の胃癌〉原発部位等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.1参照〕。
5.4. 〈治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.5. 〈治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉本剤の一次化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.6. 〈治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.3参照〕。
5.7. 〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.8. 〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉EGFR遺伝子変異陰性の非小細胞肺癌患者に対する本剤の一次化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.9. 〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.4-17.1.6参照〕。
5.10. 〈がん化学療法後に増悪した血清AFP値が400ng/mL以上の切除不能な肝細胞癌〉本剤の一次化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.11. 〈がん化学療法後に増悪した血清AFP値が400ng/mL以上の切除不能な肝細胞癌〉局所療法の適応となる肝細胞癌(経皮的エタノール注入療法の適応となる肝細胞癌、ラジオ波焼灼療法の適応となる肝細胞癌、マイクロ波凝固療法の適応となる肝細胞癌、肝動脈塞栓療法の適応となる肝細胞癌/肝動脈化学塞栓療法の適応となる肝細胞癌、放射線療法の適応となる肝細胞癌等)患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。
5.12. 〈がん化学療法後に増悪した血清AFP値が400ng/mL以上の切除不能な肝細胞癌〉本剤の使用にあたっては、初回投与時の血清AFP値に基づき、適応患者の選択を行うこと。
5.13. 〈がん化学療法後に増悪した血清AFP値が400ng/mL以上の切除不能な肝細胞癌〉臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴、肝機能障害の程度等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.7参照〕。
AFP:α-フェトプロテイン。
用法用量
〈治癒切除不能な進行・再発の胃癌、がん化学療法後に増悪した血清AFP値が400ng/mL以上の切除不能な肝細胞癌〉
通常、成人には2週間に1回、ラムシルマブ(遺伝子組換え)として1回8mg/kg(体重)をおよそ60分かけて点滴静注する。初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。なお、患者の状態により適宜減量する。
〈治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉
イリノテカン塩酸塩水和物、レボホリナート及びフルオロウラシルとの併用において、通常、成人には2週間に1回、ラムシルマブ(遺伝子組換え)として1回8mg/kg(体重)をおよそ60分かけて点滴静注する。初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。なお、患者の状態により適宜減量する。
〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉
化学療法既治療の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者の場合、ドセタキセルとの併用において、通常、成人には3週間に1回、ラムシルマブ(遺伝子組換え)として1回10mg/kg(体重)をおよそ60分かけて点滴静注する。初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。なお、患者の状態により適宜減量する。
EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者の場合、エルロチニブ塩酸塩又はゲフィチニブとの併用において、通常、成人には2週間に1回、ラムシルマブ(遺伝子組換え)として1回10mg/kg(体重)をおよそ60分かけて点滴静注する。初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。なお、患者の状態により適宜減量する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈効能共通〉本剤投与時にあらわれるinfusion reactionを軽減させるため、本剤の投与前に抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン等)の前投与を考慮すること。グレード1のinfusion reaction又はグレード2のinfusion reactionがあらわれた場合には、次回投与から必ず抗ヒスタミン剤を前投与し、その後もグレード1又は2のinfusion reactionがあらわれる場合には、抗ヒスタミン剤に加え、解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン等)及び副腎皮質ホルモン剤(デキサメタゾン等)を前投与すること〔8.1、11.1.2参照〕。
7.2. 〈効能共通〉グレード3のinfusion reaction又はグレード4のinfusion reactionがあらわれた場合には、本剤の投与を直ちに中止し、再投与しないこと。グレード1のinfusion reaction又はグレード2のinfusion reactionがあらわれた場合には、投与速度を50%減速し、その後の全ての投与においても減速した投与速度で投与すること〔8.1、11.1.2参照〕。
7.3. 〈効能共通〉高血圧又は蛋白尿があらわれた場合には、次の基準を参考に本剤を休薬、減量又は投与を中止すること〔8.2、8.3、9.1.2、11.1.10参照〕。
1). 高血圧<症候性のグレード2>、又は高血圧<グレード3以上>:降圧剤による治療を行い、血圧がコントロールできるようになるまで休薬し、降圧剤による治療を行ってもコントロールできない場合には、投与を中止する。
2). 蛋白尿:
①. 1日尿蛋白量2g以上:初回発現時は、1日尿蛋白量2g未満に低下するまで休薬し、再開する場合には、本剤初回投与量が8mg/kgの場合は、6mg/kgに減量し、本剤初回投与量が10mg/kgの場合は、8mg/kgに減量する;2回目以降の発現時は、1日尿蛋白量2g未満に低下するまで休薬し、再開する場合には、本剤初回投与量が8mg/kgの場合は、5mg/kgに減量し、本剤初回投与量が10mg/kgの場合は、6mg/kgに減量する[1日尿蛋白量:24時間蓄尿を用いた全尿検査が望ましいが、実施困難な場合には尿中の蛋白/クレアチニン比を測定する]。
②. 1日尿蛋白量3g以上、又はネフローゼ症候群を発現:投与を中止する[1日尿蛋白量:24時間蓄尿を用いた全尿検査が望ましいが、実施困難な場合には尿中の蛋白/クレアチニン比を測定する]。
7.4. 〈治癒切除不能な進行・再発の胃癌〉本剤とパクリタキセル以外の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性は確立していない。
7.5. 〈治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉本剤と併用する抗悪性腫瘍剤は、「17.臨床成績」の項の内容を熟知した上で、選択すること〔17.1.3参照〕。
7.6. 〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉本剤と併用する抗悪性腫瘍剤は、「17.臨床成績」の項の内容を熟知した上で、選択すること。なお、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌でゲフィチニブと併用する場合は、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、併用の必要性について慎重に判断すること)〔17.1.4-17.1.6参照〕。
7.7. 〈がん化学療法後に増悪した血清AFP値が400ng/mL以上の切除不能な肝細胞癌〉他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
グレード:有害事象共通用語規準(ver.4.0)。
改訂情報
2024年3月1日 DSU No.324 【重要】
【11.1重大な副作用】(追記)
【新様式】
動脈解離:
大動脈解離を含む動脈解離があらわれることがある。
2024年2月15日 使用上の注意改訂情報 令和6年2月15日指示分
【11. 副作用-11.1 重大な副作用】(新設)
【新記載要領】
動脈解離
大動脈解離を含む動脈解離があらわれることがある。
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