鼻腔ぬぐい液中のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２抗原、Ａ型インフルエンザウイルス抗原及びＢ型インフルエンザウイルス抗原の検出（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２感染疑い又はインフルエンザウイルス感染疑いの判定補助）。

検査の準備
キットの箱の中身を取り出し、全て揃っているか確認します。
キットの箱は２０～３０℃に戻してから開封してください。
１回の検査に次を使用します。
本キットは５回用です。
１．反応カセット１個
２．抽出液（チューブ）１本
３．鼻腔スワブ（綿棒）１本
キットの他に、時計かタイマーを準備してください。
検査のしかた
１．検体採取（鼻腔ぬぐい液の自己採取）
１）．キットに同梱されている綿棒を袋から取り出します。
取り出すときに綿棒の綿球を触らないでください。
２）．鼻の穴に綿棒を約２ｃｍ挿入してください。
３）．綿棒を鼻の内壁に沿わせてゆっくり５回程度回転させ、５秒程度静置し、湿らせます。
４）．ゆっくり引き抜いた後、同じ綿棒を使用して反対の鼻の穴でも同じ操作を繰り返します。
５）．綿棒が十分に湿っていることを確認してください。
２．試料調製
１）．付属の抽出液（チューブ）のアルミフィルムを剥がします。
２）．採取後直ちに綿棒を付属の抽出液（チューブ）に浸し、検体や抽出液が飛び散らないように注意しながら、綿棒を最低１５秒間上下に動かし攪拌します。
３）．チューブの壁面に綿棒をあて、液体を絞り出すようにしながら綿棒を引き抜き、綿棒を捨ててください。
４）．チューブの上端に蓋をかぶせてしっかりと装着します。
５）．チューブを軽く指で弾いて（タッピングして）混ぜます。
３．試料滴下
１）．使用直前に反応カセットをアルミ袋から取り出して清潔な平らな場所に置いてください。
反応カセットの試料滴下部や判定部に触れないでください。
２）．チューブを反応カセットの試料滴下部の上に垂直に保持し、チューブを軽く押して３滴を滴下してください。
試料滴下部は、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２抗原用（左側）とインフルエンザ抗原用（右側）の２つあります。
２つの試料滴下部にそれぞれ３滴を滴下してください。
３）．１５分静置して判定します。
反応カセットは動かしたり触れたりしないでください。
２０分以上経過すると正しい判定ができません。
判定のしかた
１５分静置した後、判定部のラインの出現有無によって、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２抗原とインフルエンザ抗原のそれぞれを次のように判定してください。
なお、２０分以上経過すると正しい判定ができません。
１．ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２
陽性：コントロールライン（Ｃ）及びＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２判定ライン（Ｔ）がいずれも認められる場合
新型コロナウイルス抗原が検出されました。お住まいの地域の自治体の最新の情報等も確認し、適切に医療機関の受診等を行ってください。
陰性：コントロールライン（Ｃ）が認められ、かつＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２判定ライン（Ｔ）が認められない場合
新型コロナウイルス抗原は検出されませんでした。偽陰性（過って陰性と判定されること）の可能性も考慮し、適切に医療機関の受診等を行ってください。
判定不能（再検査）：コントロールライン（Ｃ）が認められない場合
たとえ判定ライン（Ｔ）が認められたとしても、コントロールライン（Ｃ）が認められないため、検査結果は無効です。新しい検査キットを用いて、もう一度、検査を行ってください。
２．Ａ型・Ｂ型インフルエンザ
Ａ型陽性：コントロールライン（Ｃ）及びＡ型インフルエンザウイルス判定ライン（Ａ）がいずれも認められる場合
Ａ型インフルエンザウイルス抗原が検出されました。お住まいの地域の自治体の最新の情報等も確認し、適切に医療機関の受診等を行ってください。
Ｂ型陽性：コントロールライン（Ｃ）及びＢ型インフルエンザウイルス判定ライン（Ｂ）がいずれも認められる場合
Ｂ型インフルエンザウイルス抗原が検出されました。お住まいの地域の自治体の最新の情報等も確認し、適切に医療機関の受診等を行ってください。
陰性：コントロールライン（Ｃ）が認められ、かつＡ型インフルエンザウイルス判定ライン（Ａ）とＢ型インフルエンザウイルス判定ライン（Ｂ）が認められない場合
Ａ型及びＢ型インフルエンザウイルス抗原のいずれも検出されませんでした。偽陰性（過って陰性と判定されること）の可能性も考慮し、適切に医療機関の受診等を行ってください。
判定不能（再検査）：コントロールライン（Ｃ）が認められない場合
たとえ判定ライン（Ａ又はＢ）が認められたとしても、コントロールライン（Ｃ）が認められないため、検査結果は無効です。新しい検査キットを用いて、もう一度、検査を行ってください。
＜使用に際して、次のことに注意してください＞
＜検体採取に関する注意＞
必ず清潔な綿棒（キット付属品）を使用してください。
検体は採取後速やかに付属の抽出液（チューブ）に入れ、速やかに検査を行ってください。
採取方法、採取部位が異なると、正しい結果が得られないことがあります。
検体に多量の血液や粘液が付着すると、正しい結果が得られない可能性があります。そのため、検体採取中に出血領域に触れないでください。また、余剰の鼻汁や鼻汁塊が付着した場合はガーゼなどで軽く取り除いてください。
＜検査手順に関する注意＞
抽出液や試料が皮膚に付着したり、目や口に入った場合は、水で十分に洗い流してください。必要があれば医師の手当を受けてください。
異なるキットを混合したり、組み合わせたりして使用しないでください。
＜判定に関する注意＞
指定された静置時間を過ぎた場合、表示される結果が変わることがありますので、必ず指定された時間で判定してください。
本キットの結果を医療機関等に提示する場合も考慮して、「症状が出た時刻」と「本キットを使用した時刻」をメモした紙と一緒に判定部の写真を撮影することをおすすめします。
表示された結果が明瞭でなく、判定が困難な場合は、陽性であった場合と同様に適切に医療機関の受診等を行ってください。
重症急性呼吸器症候群コロナウイルス（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ）に感染していた場合、本キットで陽性の結果が出る場合があります（交差反応）。