ラパリムス顆粒0.2%
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- シロリムス顆粒
- 英名(商品名)
- Rapalimus
- 規格
- 0.2%1g
- 薬価
- 3,010.20
- メーカー名
- ノーベルファーマ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔mTOR阻害薬〕
- 色
- 白
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2024年7月改訂(第5版)
- 告示日
- 2024年4月16日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2024年5月版
- DIRに反映
- 2024年5月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
次記の難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形:
リンパ管腫(リンパ管奇形)、リンパ管腫症、ゴーハム病、リンパ管拡張症。
血管内皮腫、房状血管腫。
静脈奇形、青色ゴムまり様母斑症候群。
混合型脈管奇形、クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群。
(効能又は効果に関連する注意)
5.2. 本剤の使用にあたっては、ガイドラインを参考に確定診断された患者を対象とすること。
5.3. 静脈奇形は、ISSVA分類のcommon venous malformationを対象とすること。
5.4. 難治性脈管腫瘍の悪性疾患及び難治性脈管奇形の悪性疾患、高流速型脈管奇形(動静脈奇形等)に対する本剤の有効性は確認されていない。
5.5. 静脈奇形又はリンパ管奇形を含まない混合型脈管奇形への投与は推奨されない。
用法用量
〈難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形〉
通常、シロリムスとして、体表面積が1.0㎡以上の場合は2mg、0.6㎡以上1.0㎡未満の場合は1mgを開始用量とし、1日1回経口投与する。以後は、血中トラフ濃度や患者の状態により投与量を調節するが、1日1回4mgを超えないこと。
体表面積が0.6㎡未満の場合は、月齢に応じて開始用量を次記のとおりとし、1日1回経口投与する。以後は、血中トラフ濃度や患者の状態により投与量を調節するが、次記の最大用量を超えないこと。
1). 3ヵ月未満:1日あたり開始用量(最大1mgまで)0.02mg/kg、1日あたり最大用量(最大4mgまで)0.08mg/kg。
2). 3ヵ月以上6ヵ月未満:1日あたり開始用量(最大1mgまで)0.04mg/kg、1日あたり最大用量(最大4mgまで)0.16mg/kg。
3). 6ヵ月以上12ヵ月未満:1日あたり開始用量(最大1mgまで)0.06mg/kg、1日あたり最大用量(最大4mgまで)0.24mg/kg。
4). 12ヵ月以上:1日あたり開始用量(最大1mgまで)0.08mg/kg、1日あたり最大用量(最大4mgまで)0.32mg/kg。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 高脂肪食の摂取後に錠剤又は液剤(国内未承認)を投与した場合、血中濃度に影響を及ぼすとの報告がある。安定した血中濃度を維持できるよう、本剤の投与時期は、食後又は空腹時のいずれか一定とすること〔16.2.1、16.2.2参照〕。
7.2. 本剤の血中トラフ濃度や投与量の増加に伴い、間質性肺疾患の発現リスクが増加する可能性があるので、間質性肺疾患が発現した場合は、症状、重症度に応じて、次の目安を考慮し、休薬又は中止すること〔1.2、8.1、9.1.1、11.1.1参照〕。
[間質性肺疾患に対する休薬・中止の目安]
1). 無症候性で画像所見異常のみの間質性肺疾患:投与継続。
2). 咳嗽・呼吸困難・発熱等の軽度症状の間質性肺疾患<日常生活に支障なし>:症状が改善するまで休薬し、症状の改善を認めた場合には投与再開可能とする。
3). 咳嗽・呼吸困難・発熱等の重度症状の間質性肺疾患<生活に支障・要酸素療法>:本剤の投与を中止し、原則として再開しないこと(ただし、症状が改善し、かつ治療上の有益性が危険性をうわまわると判断された場合のみ、投与中止前の半量からの投与再開可能とする)。
4). 生命を脅かす:緊急処置を要する間質性肺疾患<挿管・人工呼吸管理を要する>:投与中止。
7.3. 中等度から重度肝機能障害がある患者では、投与量を半量から開始すること〔7.4、9.3.1、16.6.1参照〕。
7.4. 増量時、副作用の発現が疑われる場合、本剤の血中トラフ濃度を測定し、血中トラフ濃度15ng/mL以内を目安として投与量を調節し、肝機能障害がある患者に投与する場合あるいはCYP3A4に影響を及ぼす薬剤と併用又はP-糖蛋白に影響を及ぼす薬剤と併用する場合等、本剤の血中濃度に影響を及ぼすことが予想される場合には、本剤の血中トラフ濃度を測定し、血中トラフ濃度15ng/mL以内を目安として投与量を調節すること〔7.3、9.3.1、9.3.2、10.相互作用の項、10.2、16.4、16.6.1、16.7.1-16.7.6参照〕。
7.5. 本剤の投与開始から1~2週間後に血中トラフ濃度を測定し、血中トラフ濃度15ng/mL以内を目安として投与量を調節すること。
7.6. 錠剤と顆粒剤は生物学的に同等ではなく、顆粒剤では、錠剤と比較して定常状態の血中トラフ濃度が1.23倍高かったため、剤形の切替えに際しては、血中濃度の変動に注意し、剤形の切替えから1~2週間後の血中トラフ濃度を確認すること〔1.4、16.1.3、16.1.4参照〕。
改訂情報
2024年3月1日 DSU No.324 【その他】
【1.警告】(追記)
【新様式】
〈難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形〉
錠剤と顆粒剤は生物学的に同等ではないため、剤形の切替えに際しては、血中濃度を確認すること。
【5.効能又は効果に関連する注意】(一部改訂)
【新様式】
〈リンパ脈管筋腫症〉
本剤の錠剤を使用すること。本剤の使用にあたっては、厚生労働省難治性疾患克服研究事業呼吸不全に関する調査研究班のリンパ脈管筋腫症lymphangioleiomyomatosis(LAM)診断基準等を参考に確定診断された患者を対象とすること。
【5.効能又は効果に関連する注意】(一部改訂)
【新様式】
〈難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形〉
本剤の使用にあたっては、ガイドラインを参考に確定診断された患者を対象とすること。
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
【新様式】
静脈奇形は、ISSVA分類のcommon venous malformationを対象とすること。
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
【新様式】
悪性疾患、高流速型脈管奇形(動静脈奇形等)に対する本剤の有効性は確認されていない。
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
【新様式】
静脈奇形又はリンパ管奇形を含まない混合型脈管奇形への投与は推奨されない。
【6.用法及び用量】(一部改訂)
【新様式】
〈難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形〉
(錠)
通常、シロリムスとして、体表面積が1.0㎡以上の場合は2mg、1.0㎡未満の場合は1mgを開始用量とし、1日1回経口投与する。以後は、血中トラフ濃度や患者の状態により投与量を調節するが、1日1回4mgを超えないこと。
【6.用法及び用量】(追記)
【新様式】
(顆粒)
通常、シロリムスとして、体表面積が1.0㎡以上の場合は2mg、0.6㎡以上1.0㎡未満の場合は1mgを開始用量とし、1日1回経口投与する。以後は、血中トラフ濃度や患者の状態により投与量を調節するが、1日1回4mgを超えないこと。
体表面積が0.6㎡未満の場合は、月齢に応じて開始用量を下記のとおりとし、1日1回経口投与する。以後は、血中トラフ濃度や患者の状態により投与量を調節するが、下記の最大用量を超えないこと。
【7.用法及び用量に関連する注意】(一部改訂)
【新様式】
〈効能共通〉
高脂肪食の摂取後に錠剤又は液剤(国内未承認)を投与した場合、血中濃度に影響を及ぼすとの報告がある。安定した血中濃度を維持できるよう、本剤の投与時期は、食後又は空腹時のいずれか一定とすること。
【7.用法及び用量に関連する注意】(一部改訂)
【新様式】
〈難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形〉
本剤の投与開始から1~2週間後に血中トラフ濃度を測定し、15ng/mL以内を目安として投与量を調節すること。
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
【新様式】
錠剤と顆粒剤は生物学的に同等ではない。顆粒剤では、錠剤と比較して定常状態の血中トラフ濃度が1.23倍高かった。剤形の切替えに際しては、血中濃度の変動に注意し、切替えから1~2週間後の血中トラフ濃度を確認すること。
【9.7小児等】(一部改訂)
【新様式】
〈難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形〉
錠剤を用いて、低出生体重児、新生児、乳児、体表面積が0.6㎡未満の幼児又は小児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
【9.7小児等】(追記)
【新様式】
顆粒剤を用いて、低出生体重児又は新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
【11.2その他の副作用】(一部改訂)
【新様式】
医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。