タイケルブ錠250mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- ラパチニブトシル酸塩水和物錠
- 英名(商品名)
- Tykerb
- 規格
- 250mg1錠
- 薬価
- 1,599.70
- メーカー名
- ノバルティス ファーマ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔チロシンキナーゼ阻害薬〕
- 色
- 黄
- 識別コード
- (本体)GS XJG (被包)GS XJG @ (被包)GS XJG @NOVARTIS
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2020年10月改訂(第1版)
- 告示日
- 2009年6月19日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- -
- DIRに反映
- 2009年7月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
HER2過剰発現が確認された手術不能又は再発乳癌。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 「17.臨床成績」の内容を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
5.2. 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、HER2過剰発現が確認された患者に投与すること。
5.3. カペシタビンと併用する場合には、アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤、タキサン系抗悪性腫瘍剤及びトラスツズマブ(遺伝子組換え)による化学療法後の増悪もしくは再発例を対象とすること。
5.4. アロマターゼ阻害剤と併用する場合には、ホルモン受容体陽性かつ閉経後の患者を対象とすること。
5.5. 本剤の術前・術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
用法用量
通常、成人にはラパチニブとして次の用量を1日1回、食事の1時間以上前又は食後1時間以降に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
・ カペシタビンとの併用:1250mg。
・ アロマターゼ阻害剤との併用:1500mg。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. カペシタビンと併用する場合には、「17.臨床成績」の内容、特に、用法・用量及び用量調節方法を十分に理解した上で行うこと。
7.2. 本剤を単剤で使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。
7.3. 食後に本剤を投与した場合、Cmax上昇及びAUC上昇するとの報告がある。食事の影響を避けるため食事の前後1時間以内の服用は避けること〔16.2.1参照〕。
7.4. 1回の投与量を1日2回に分割投与した場合、AUC上昇するとの報告があるので、分割投与しないこと。
7.5. 副作用により、本剤を休薬、減量又は中止する場合には、副作用の症状、重症度等に応じて次の基準を考慮すること。
[海外臨床試験における本剤の休薬、減量及び中止基準]
1). 駆出率低下及び間質性肺炎による休薬、減量及び中止基準:
①. LVEFがベースライン20%以上低下かつ施設基準未満の無症候性駆出率低下:発現回数1回目・2回目(減量前)の場合は投与継続(1~2週後に再検)し、回復したら投与継続。
②. LVEFがベースライン20%以上低下かつ施設基準未満の無症候性駆出率低下(カペシタビンとの併用):発現回数1回目・2回目(減量前)の場合は投与継続(1~2週後に再検)し、持続するようなら休薬(3週以内に再検)をして、回復したら1000mg/日に減量して再開可能。
③. LVEFがベースライン20%以上低下かつ施設基準未満の無症候性駆出率低下(アロマターゼ阻害剤との併用):発現回数1回目・2回目(減量前)の場合は投与継続(1~2週後に再検)し、持続するようなら休薬(3週以内に再検)をして、回復したら1250mg/日に減量して再開可能。
④. LVEFがベースライン20%以上低下かつ施設基準未満の無症候性駆出率低下:発現回数1回目・2回目(減量前)の場合は投与継続(1~2週後に再検)し、持続するようなら休薬(3週以内に再検)をして、更に持続したら中止。
⑤. LVEFがベースライン20%以上低下かつ施設基準未満の無症候性駆出率低下:発現回数2回目(減量後)の場合は中止。
⑥. 症候性の駆出率低下<Grade3>、症候性の駆出率低下<Grade4>:中止。
⑦. 間質性肺炎<Grade3>、間質性肺炎<Grade4>:中止。
2). 肝機能検査値異常による休薬、減量及び中止基準:
①. T-Bil>2.0×ULN[D-Bil>35%]でALT>3.0×ULN:中止(T-Bil:総ビリルビン、D-Bil:直接ビリルビン(直接ビリルビンを測定していない場合は>35%とみなす))。
②. 総ビリルビン値が①以外でALT>8.0×ULN(カペシタビンとの併用):休薬(2週後に再検)し、有効性が得られている場合、1000mg/日に減量して再開可能。
③. 総ビリルビン値が①以外でALT>8.0×ULN(アロマターゼ阻害剤との併用):休薬(2週後に再検)し、有効性が得られている場合、1250mg/日に減量して再開可能。
④. 総ビリルビン値が①以外でALT>5.0×ULN[無症候性にて2週間継続](カペシタビンとの併用):休薬(2週後に再検)し、有効性が得られている場合、1000mg/日に減量して再開可能(ALT>5.0×ULN発現時点で3日以内に再検し、その後1週間毎に検査)。
⑤. 総ビリルビン値が①以外でALT>5.0×ULN[無症候性にて2週間継続](アロマターゼ阻害剤との併用):休薬(2週後に再検)し、有効性が得られている場合、1250mg/日に減量して再開可能(ALT>5.0×ULN発現時点で3日以内に再検し、その後1週間毎に検査)。
⑥. 総ビリルビン値が①以外でALT>3.0×ULN[症候性](肝炎又は過敏症の徴候・症状(疲労、嘔気、嘔吐、右上腹部の痛みあるいは右上腹部の圧痛、発熱、発疹又は好酸球増加)のいずれかの発現もしくは肝炎増悪又は過敏症増悪の徴候・症状(疲労増悪、嘔気増悪、嘔吐増悪、右上腹部の痛み増悪あるいは右上腹部の圧痛増悪、発熱増悪、発疹増悪又は好酸球増加増悪))(カペシタビンとの併用):休薬(2週後に再検)し、有効性が得られている場合、1000mg/日に減量して再開可能。
⑦. 総ビリルビン値が①以外でALT>3.0×ULN[症候性](肝炎又は過敏症の徴候・症状(疲労、嘔気、嘔吐、右上腹部の痛みあるいは右上腹部の圧痛、発熱、発疹又は好酸球増加)のいずれかの発現もしくは肝炎増悪又は過敏症増悪の徴候・症状(疲労増悪、嘔気増悪、嘔吐増悪、右上腹部の痛み増悪あるいは右上腹部の圧痛増悪、発熱増悪、発疹増悪又は好酸球増加増悪))(アロマターゼ阻害剤との併用):休薬(2週後に再検)し、有効性が得られている場合、1250mg/日に減量して再開可能。
⑧. 総ビリルビン値が①以外でALT>3.0×ULN[無症候性]:継続(1週間ごとに再検)し、ALT>3.0×ULNが4週間継続した場合は中止。
⑨. ALT≦3.0×ULN:継続。
3). 好中球数、血小板数、ヘモグロビン、クレアチニン及びクレアチニンクリアランス検査値異常による休薬、減量及び中止基準:
①. 500/mm3≦Neu<1000/mm3、25000/mm3≦Pt<75000/mm3、6.5g/dL≦Hb<9.0g/dL[輸血時は輸血後の数値]、1.5mg/dL<Cre≦6×ULN、CCr<40mL/min(カペシタビンとの併用):休薬(Grade1以下に回復するまで最大14日間可能)した後、1回目の場合は減量せず再開、2~3回目の場合は減量せず又は1000mg/日に減量して再開。
②. 500/mm3≦Neu<1000/mm3、25000/mm3≦Pt<75000/mm3、6.5g/dL≦Hb<9.0g/dL[輸血時は輸血後の数値]、1.5mg/dL<Cre≦6×ULN、CCr<40mL/min(アロマターゼ阻害剤との併用):休薬(Grade1以下に回復するまで最大14日間可能)した後、1回目の場合は減量せず再開、2~3回目の場合は減量せず又は1250mg/日に減量して再開。
③. Neu<500/mm3、Pt<25000/mm3、Hb<6.5g/dL[輸血時は輸血後の数値]、Cre>6×ULN:休薬(Grade1以下に回復するまで最大14日間可能)した後、減量、継続、再開等は事象毎に判断。
4). 前記1)~3)以外の有害事象発現時の休薬、減量及び中止基準:
①. Grade2(カペシタビンとの併用):1~2回目の場合は減量せず継続、3回目の場合は減量せず又は1000mg/日に減量して継続、4回目の場合は1000mg/日に減量して継続。
②. Grade2(アロマターゼ阻害剤との併用):1~2回目の場合は減量せず継続、3回目の場合は減量せず又は1250mg/日に減量して継続、4回目の場合は1250mg/日に減量して継続。
③. Grade3(カペシタビンとの併用):休薬(Grade1以下に回復するまで最大14日間可能)した後、発現回数にかかわらず、減量せず又は1000mg/日に減量して再開可能。
④. Grade3(アロマターゼ阻害剤との併用):休薬(Grade1以下に回復するまで最大14日間可能)した後、発現回数にかかわらず、減量せず又は1250mg/日に減量して再開可能。
⑤. Grade4:休薬(Grade1以下に回復するまで最大14日間可能)した後、減量、継続、再開等は事象毎に判断。
GradeはNCI CTCAE(ver3.0)による。
ULN:施設基準値上限。
カペシタビンの用量調節基準については17.1.2参照。
外形画像
改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。