タシグナカプセル200mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- ニロチニブ塩酸塩水和物カプセル
- 英名(商品名)
- Tasigna
- 規格
- 200mg1カプセル
- 薬価
- 3,151.30
- メーカー名
- ノバルティス ファーマ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔チロシンキナーゼ阻害薬〕
- 色
- 淡黄:淡黄
- 識別コード
- (本体)NVR TKI (被包)200mg (被包)NVR TKI @ (被包)NVR TKI @NOVARTIS
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2023年7月改訂(第3版)
- 告示日
- 2009年3月13日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- -
- DIRに反映
- 2009年4月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
-
禁止情報あり(使用の適否を判断するものではありません)禁止
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
慢性期慢性骨髄性白血病又は移行期慢性骨髄性白血病。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 染色体検査又は遺伝子検査により慢性骨髄性白血病と診断された患者に使用すること。
5.2. 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
5.3. イマチニブ抵抗性慢性骨髄性白血病患者に対する本剤の投与は、イマチニブで効果不十分又はイマチニブに忍容性のない患者を対象とすること。
用法用量
通常、成人にはニロチニブとして1回400mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日2回、12時間毎を目安に経口投与する。ただし、初発の慢性期の慢性骨髄性白血病の場合には、1回投与量は300mgとする。なお、患者の状態により適宜減量する。
通常、小児には体表面積に合わせて次の投与量(ニロチニブとして1回約230mg/㎡)を食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日2回、12時間毎を目安に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
1). 体表面積0.32㎡以下:1回投与量50mg。
2). 体表面積0.33~0.54㎡:1回投与量100mg。
3). 体表面積0.55~0.76㎡:1回投与量150mg。
4). 体表面積0.77~0.97㎡:1回投与量200mg。
5). 体表面積0.98~1.19㎡:1回投与量250mg。
6). 体表面積1.20~1.41㎡:1回投与量300mg。
7). 体表面積1.42~1.63㎡:1回投与量350mg。
8). 体表面積1.64㎡以上:1回投与量400mg。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 成人における本剤の用法・用量は、「17.臨床成績」の項の内容を熟知した上で、患者の状態や化学療法歴に応じて選択すること。
7.2. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
7.3. 食後に本剤を投与した場合、本剤の血中濃度増加するとの報告がある。食事の影響を避けるため食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避けること〔16.2.1参照〕。
7.4. 副作用により、本剤を休薬、減量又は中止する場合には、副作用の症状、重症度等に応じて次の基準を考慮すること。
7.4.1. 血液系の副作用と投与量調節の基準:白血病に関連しない好中球減少、血小板減少、貧血(ヘモグロビン低下)が認められた場合は、次を参考に投与量を調節すること〔11.1.1参照〕。
1). 300mg1日2回投与中の初発慢性期慢性骨髄性白血病<CML>:好中球数1000/mm3未満又は血小板数50000/mm3未満又はヘモグロビン8.0g/dL未満;①好中球数1500/mm3以上又は血小板数75000/mm3以上又はヘモグロビン10.0g/dL以上に回復するまで休薬する、②2週間以内に回復した場合は、300mg1日2回の用量で再開する、③2週間以内に回復しなかった場合は、患者の状態により、400mg1日1回に減量する。
2). 400mg1日2回投与中のイマチニブ抵抗性慢性期CML:好中球数1000/mm3未満又は血小板数50000/mm3未満;①好中球数1000/mm3以上又は血小板数50000/mm3以上に回復するまで休薬する、②2週間以内に回復した場合は、400mg1日2回の用量で再開する、③2週間以内に回復しなかった場合は、患者の状態により、400mg1日1回に減量する。
3). 400mg1日2回投与中のイマチニブ抵抗性移行期CML:好中球数500/mm3未満又は血小板数10000/mm3未満;①好中球数1000/mm3以上又は血小板数20000/mm3以上に回復するまで休薬する、②2週間以内に回復した場合は、400mg1日2回の用量で再開する、③2週間以内に回復しなかった場合は、患者の状態により、400mg1日1回に減量する。
4). 小児のCML:好中球数1000/mm3未満又は血小板数50000/mm3未満;①好中球数1500/mm3以上又は血小板数75000/mm3以上に回復するまで休薬する、②2週間以内に回復した場合は、230mg/㎡1日2回の用量で再開する、③2週間以内に回復しなかった場合は、患者の状態により、230mg/㎡1日1回に減量する、④減量後に再発した場合は、本剤の投与を中止する。
7.4.2. 非血液系の副作用と投与量調節の基準:肝機能検査値上昇(ビリルビン上昇、AST上昇、ALT上昇)、膵機能検査値上昇(リパーゼ上昇)、QT間隔延長及びその他の非血液系副作用が認められた場合は、次を参考に投与量を調節すること〔1.2、8.2、8.5、11.1.2、11.1.10、11.1.11参照〕。
(1). 初発の慢性期の慢性骨髄性白血病
1). 〈初発慢性期慢性骨髄性白血病〉肝機能検査値(ビリルビン、AST、ALT):ビリルビン値が施設正常値上限の1.5倍超かつ3倍以下又はAST値が施設正常値上限の2.5倍超かつ5倍以下、ALT値が施設正常値上限の2.5倍超かつ5倍以下;①ビリルビン値が施設正常値上限の1.5倍未満に、AST、ALT値が2.5倍未満に低下するまで本剤を休薬する、②300mg1日2回の用量で再開する。
2). 〈初発慢性期慢性骨髄性白血病〉肝機能検査値(ビリルビン、AST、ALT):ビリルビン値が施設正常値上限の3倍超又はAST値が施設正常値上限の5倍超、ALT値が施設正常値上限の5倍超の場合;①ビリルビン値が施設正常値上限の1.5倍未満に、AST、ALT値が2.5倍未満に低下するまで本剤を休薬する、②400mg1日1回に減量して再開する。
3). 〈初発慢性期慢性骨髄性白血病〉膵機能検査値(リパーゼ):リパーゼ値が施設正常値上限の2倍超;①リパーゼ値が施設正常値上限の1.5倍未満に低下するまで本剤を休薬する、②400mg1日1回に減量して再開する。
4). 〈初発慢性期慢性骨髄性白血病〉QT間隔延長:QT間隔480msec以上の延長;①本剤を休薬する、②2週間以内に、450msec未満かつベースライン値からの延長が20msec以内に回復した場合は、300mg1日2回の用量で再開する、2週間の休薬以降も、450msec以上の場合は、本剤の投与を中止する、③投与を再開した後に、再度、450msec以上の延長が認められた場合は、本剤の投与を中止する。
〈初発慢性期慢性骨髄性白血病〉その他のグレード2の非血液系副作用が発現した場合は、グレード1以下に回復するまで、本剤を休薬し、投与を再開する場合には、300mg1日2回の用量で再開する。
〈初発慢性期慢性骨髄性白血病〉その他のグレード3以上の非血液系副作用が発現した場合は、グレード1以下に回復するまで、本剤を休薬し、投与を再開する場合には、400mg1日1回に減量するなど注意すること(グレードはNCI-CTCに準じる)。
(2). イマチニブ抵抗性の慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病
1). 〈イマチニブ抵抗性慢性期又は移行期慢性骨髄性白血病〉肝機能検査値(ビリルビン、AST、ALT):ビリルビン値が施設正常値上限の3倍超又はAST値が施設正常値上限の5倍超、ALT値が施設正常値上限の5倍超;①ビリルビン値が施設正常値上限の1.5倍未満に、AST、ALT値が2.5倍未満に低下するまで本剤を休薬する、②400mg1日1回に減量して再開する。
2). 〈イマチニブ抵抗性慢性期又は移行期慢性骨髄性白血病〉膵機能検査値(リパーゼ):リパーゼ値が施設正常値上限の2倍超;①リパーゼ値が施設正常値上限の1.5倍未満に低下するまで本剤を休薬する、②400mg1日1回に減量して再開する。
3). 〈イマチニブ抵抗性慢性期又は移行期慢性骨髄性白血病〉QT間隔延長:QT間隔480msec以上の延長の場合;①本剤を休薬する、②2週間以内に、450msec未満かつベースライン値からの延長が20msec以内に回復した場合は、400mg1日2回の用量で再開する、2週間の休薬以降も、450msec以上480msec未満の場合は、400mg1日1回に減量して再開する、③400mg1日1回に減量して再開した後に、再度、480msec以上の延長が認められた場合は、本剤の投与を中止する。
〈イマチニブ抵抗性慢性期又は移行期慢性骨髄性白血病〉その他のグレード3以上の非血液系副作用が発現した場合は、グレード1以下に回復するまで、本剤を休薬し、投与を再開する場合には、400mg1日1回に減量するなど注意すること(グレードはNCI-CTCに準じる)。
(3). 小児の慢性骨髄性白血病
1). 〈小児の慢性骨髄性白血病〉肝機能検査値(ビリルビン、AST、ALT):ビリルビン値が施設正常値上限の1.5倍超又はAST値が施設正常値上限の5倍超、ALT値が施設正常値上限の5倍超;①ビリルビン値については施設正常値上限の1.5倍未満、AST、ALT値については3倍未満に低下するまで本剤を休薬する、②休薬前に230mg/㎡1日2回を投与していた場合は、230mg/㎡1日1回に減量して再開する、休薬前に230mg/㎡1日1回を投与していた場合は、4週間以内に①の値まで回復しなければ本剤の投与を中止する。
2). 〈小児の慢性骨髄性白血病〉膵機能検査値(リパーゼ):リパーゼ値が施設正常値上限の2倍超;①リパーゼ値が施設正常値上限の1.5倍未満に低下するまで本剤を休薬する、②休薬前に230mg/㎡1日2回を投与していた場合は、230mg/㎡1日1回に減量して再開する、休薬前に230mg/㎡1日1回を投与していた場合は、本剤の投与を中止する。
3). 〈小児の慢性骨髄性白血病〉QT間隔延長:QT間隔480msec以上の延長;①本剤を休薬する、②2週間以内に450msec未満かつベースライン値からの延長が20msec以内に回復した場合、休薬前に230mg/㎡1日2回を投与していた場合230mg/㎡1日1回に減量して再開する、休薬前に230mg/㎡1日1回を投与していた場合本剤の投与を中止する、2週間の休薬以降も、450msec以上の場合は、本剤の投与を中止する、③投与を再開した後に、再度、450msec以上の延長が認められた場合は、本剤の投与を中止する。
〈小児の慢性骨髄性白血病〉その他のグレード2以上の非血液系副作用が発現した場合(グレード2の皮疹<初回発現時は適切な治療を行っても回復しない場合>、グレード3以上の下痢、グレード3以上の嘔吐が発現した場合)は、グレード1以下に回復するまで、本剤を休薬し、投与を再開する場合には、休薬前に230mg/㎡1日2回を投与していた場合は、230mg/㎡1日1回に減量して再開し、休薬前に230mg/㎡1日1回を投与していた場合は、本剤の投与を中止すること(グレードはNCI-CTCに準じる)。
外形画像
改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。