カペシタビン錠300mg「トーワ」
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 後発品(加算対象)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- カペシタビン錠
- 英名(商品名)
- Capecitabine TOWA
- 規格
- 300mg1錠
- 薬価
- 65.00
- メーカー名
- 東和薬品
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔代謝拮抗薬〕
- 色
- 白
- 識別コード
- (本体)カペシタビン 300トーワ (本体)カペシタビン 300トーワ (被包)300mg
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2021年4月改訂(第1版)
- 告示日
- 2019年6月13日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2019年7月版
- DIRに反映
- 2019年7月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
1). 手術不能又は再発乳癌。
2). 結腸癌・直腸癌。
3). 胃癌。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈手術不能又は再発乳癌〉本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.2. 〈手術不能又は再発乳癌〉単剤投与を行う場合には、アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法の増悪若しくは再発例に限る。
5.3. 〈手術不能又は再発乳癌〉併用療法に関して、初回化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
用法用量
手術不能又は再発乳癌にはA法又はB法を使用し、ラパチニブトシル酸塩水和物と併用する場合にはC法を使用する。結腸・直腸癌における補助化学療法にはB法を使用し、オキサリプラチンと併用する場合にはC法を使用する。治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌には他の抗悪性腫瘍剤との併用でC法又はE法を使用する。直腸癌における補助化学療法で放射線照射と併用する場合にはD法を使用する。胃癌には白金製剤との併用でC法を使用する。
A法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、21日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。
これを1コースとして投与を繰り返す。
1). 体表面積1.31㎡未満:1回用量900mg。
2). 体表面積1.31㎡以上1.64㎡未満:1回用量1200mg。
3). 体表面積1.64㎡以上:1回用量1500mg。
B法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。
これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
1). 体表面積1.33㎡未満:1回用量1500mg。
2). 体表面積1.33㎡以上1.57㎡未満:1回用量1800mg。
3). 体表面積1.57㎡以上1.81㎡未満:1回用量2100mg。
4). 体表面積1.81㎡以上:1回用量2400mg。
C法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。
これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
1). 体表面積1.36㎡未満:1回用量1200mg。
2). 体表面積1.36㎡以上1.66㎡未満:1回用量1500mg。
3). 体表面積1.66㎡以上1.96㎡未満:1回用量1800mg。
4). 体表面積1.96㎡以上:1回用量2100mg。
D法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、5日間連日経口投与し、その後2日間休薬する。
これを繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
1). 体表面積1.31㎡未満:1回用量900mg。
2). 体表面積1.31㎡以上1.64㎡未満:1回用量1200mg。
3). 体表面積1.64㎡以上:1回用量1500mg。
E法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。
これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
1). 体表面積1.31㎡未満:1回用量900mg。
2). 体表面積1.31㎡以上1.69㎡未満:1回用量1200mg。
3). 体表面積1.69㎡以上2.07㎡未満:1回用量1500mg。
4). 体表面積2.07㎡以上:1回用量1800mg。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈効能共通〉各用法の開始用量(1回用量)は次の体表面積あたりの用量から算出している。
・ A法:825mg/㎡。
・ B法:1250mg/㎡。
・ C法:1000mg/㎡。
・ D法:825mg/㎡。
・ E法:800mg/㎡。
7.2. 〈効能共通〉休薬・減量について
7.2.1. B法及びC法において副作用が発現した場合には、次の規定を参考にして休薬・減量を行うこと。なお、胃癌における術後補助化学療法においてGrade2の非血液毒性が発現した場合には、次のGrade3の休薬・減量規定を参考にして休薬・減量を考慮すること。
[休薬・減量の規定]
1). B法及びC法においてNCIによる毒性のGrade判定*Grade1:治療期間中の処置は休薬・減量不要、治療再開時の投与量は減量不要。
2). NCIによる毒性のGrade判定*Grade2:
①. B法及びC法においてGrade2<初回発現>;治療期間中の処置はGrade0-1に軽快するまで休薬、治療再開時の投与量は減量不要。
②. B法及びC法においてGrade2<2回目発現>;治療期間中の処置はGrade0-1に軽快するまで休薬、治療再開時の投与量は減量段階1。
③. B法及びC法においてGrade2<3回目発現>;治療期間中の処置はGrade0-1に軽快するまで休薬、治療再開時の投与量は減量段階2。
④. B法及びC法においてGrade2<4回目発現>;治療期間中の処置は投与中止・再投与不可。
3). NCIによる毒性のGrade判定*Grade3:
①. B法及びC法においてGrade3<初回発現>;治療期間中の処置はGrade0-1に軽快するまで休薬、治療再開時の投与量は減量段階1。
②. B法及びC法においてGrade3<2回目発現>;治療期間中の処置はGrade0-1に軽快するまで休薬、治療再開時の投与量は減量段階2。
③. B法及びC法においてGrade3<3回目発現>;治療期間中の処置は投与中止・再投与不可。
4). B法及びC法においてNCIによる毒性のGrade判定*Grade4<初回発現>:治療期間中の処置は投与中止・再投与不可、あるいは治療継続が患者にとって望ましいと判定された場合は、Grade0-1に軽快するまで投与中断、治療再開時の投与量は減量段階2。
前記の休薬・減量の規定に応じて減量を行う際、次の用量を参考にすること。
・ 1250mg/㎡相当量で投与を開始した場合の減量時の投与量
1). 減量段階1:
①. 体表面積1.13㎡未満:1回用量900mg。
②. 体表面積1.13㎡以上1.45㎡未満:1回用量1200mg。
③. 体表面積1.45㎡以上1.77㎡未満:1回用量1500mg。
④. 体表面積1.77㎡以上:1回用量1800mg。
2). 減量段階2:
①. 体表面積1.21㎡未満:1回用量600mg。
②. 体表面積1.21㎡以上1.69㎡未満:1回用量900mg。
③. 体表面積1.69㎡以上:1回用量1200mg。
・ 1000mg/㎡相当量で投与を開始した場合の減量時の投与量
1). 減量段階1:
①. 体表面積1.41㎡未満:1回用量900mg。
②. 体表面積1.41㎡以上1.81㎡未満:1回用量1200mg。
③. 体表面積1.81㎡以上:1回用量1500mg。
2). 減量段階2:
①. 体表面積1.51㎡未満:1回用量600mg。
②. 体表面積1.51㎡以上2.11㎡未満:1回用量900mg。
③. 体表面積2.11㎡以上:1回用量1200mg。
7.2.2. B法及びC法において、一旦減量した後に増量は行わないこと。
*:B法による国内臨床試験においてはNCI-CTC(Ver.2.0)によりGradeを判定した。手足症候群は次の判定基準に従った。
また、C法による国内臨床試験においては手足症候群も含めてCTCAE v3.0又はCTCAE v4.03によりGradeを判定した。
1). Grade1:臨床領域はしびれ、皮膚知覚過敏、ヒリヒリ・チクチク感、無痛性腫脹、無痛性紅斑;機能領域は日常生活に制限を受けることはない症状。
2). Grade2:臨床領域は腫脹を伴う有痛性皮膚紅斑;機能領域は日常生活に制限を受ける症状。
3). Grade3:臨床領域は湿性落屑、潰瘍、水疱、強い痛み;機能領域は日常生活を遂行できない症状。
該当する症状のGradeが両基準(臨床領域、機能領域)で一致しない場合は、より適切と判断できるGradeを採用する。
7.3. 〈治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉本剤と併用する他の抗悪性腫瘍剤は、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、国内外の最新のガイドライン等を参考にした上で、患者の状態やがん化学療法歴に応じて選択すること〔17.1.9-17.1.11参照〕。
7.4. 〈胃癌における術後補助化学療法〉本剤と併用する他の抗悪性腫瘍剤は、「17.臨床成績」の項の内容を熟知した上で、患者の状態やがん化学療法歴に応じて選択すること〔17.1.12参照〕。
7.5. 〈結腸癌及び胃癌における術後補助化学療法〉投与期間が8コースを超えた場合の有効性及び安全性は確立していない。
外形画像
改訂情報
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