イラリス皮下注射液150mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
医薬品コード(YJコード):3999434A1026
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- カナキヌマブ(遺伝子組換え)注射液
- 英名(商品名)
- Ilaris
- 規格
- 150mg1mL1瓶
- 薬価
- 1,526,075.00
- メーカー名
- ノバルティス ファーマ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 免疫抑制薬〔ヒト型抗ヒトインターロイキン−1β(IL−1β)モノクローナル抗体〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2021年11月改訂(第2版)
- 告示日
- 2018年5月29日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2018年6月版
- DIRに反映
- 2018年7月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
1). 次のクリオピリン関連周期性症候群。
・ 家族性寒冷自己炎症症候群。
・ マックル・ウェルズ症候群。
・ 新生児期発症多臓器系炎症性疾患。
2). 高IgD症候群(メバロン酸キナーゼ欠損症)。
3). TNF受容体関連周期性症候群。
4). 既存治療で効果不十分な次記疾患:家族性地中海熱、全身型若年性特発性関節炎。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈家族性地中海熱〉コルヒチンによる適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に投与すること。
5.2. 〈全身型若年性特発性関節炎〉副腎皮質ステロイド薬による適切な治療を行っても、効果不十分な場合に投与すること。
5.3. 〈全身型若年性特発性関節炎〉重篤な合併症としてマクロファージ活性化症候群(MAS)を発症することがあるので、MASを合併している患者ではMASに対する治療を優先させ本剤の投与を開始しないこと(また、本剤投与中にMASが発現した場合は、休薬を考慮し、速やかにMASに対する適切な治療を行うこと)。
用法用量
〈クリオピリン関連周期性症候群〉
通常、体重40kg以下の患者にはカナキヌマブ(遺伝子組換え)として1回2mg/kgを、体重40kgを超える患者には1回150mgを8週毎に皮下投与する。
十分な臨床的効果(皮疹及び炎症症状の寛解)がみられない場合には適宜漸増するが、1回最高用量は体重40kg以下の患者では8mg/kg、体重40kgを超える患者では600mgとする。
最高用量まで増量し、8週以内に再燃がみられた場合には、投与間隔を4週間まで短縮できる。
なお、症状に応じて1回投与量の増減を検討すること。
〈高IgD症候群(メバロン酸キナーゼ欠損症)〉
通常、体重40kg以下の患者にはカナキヌマブ(遺伝子組換え)として1回2mg/kgを、体重40kgを超える患者には1回150mgを、4週毎に皮下投与する。
十分な臨床的効果がみられない場合には追加投与又は適宜漸増するが、1回最高用量は体重40kg以下の患者では6mg/kg、体重40kgを超える患者では450mgとする。
〈TNF受容体関連周期性症候群及び家族性地中海熱〉
通常、体重40kg以下の患者にはカナキヌマブ(遺伝子組換え)として1回2mg/kgを、体重40kgを超える患者には1回150mgを、4週毎に皮下投与する。
十分な臨床的効果がみられない場合には追加投与又は適宜漸増するが、1回最高用量は体重40kg以下の患者では4mg/kg、体重40kgを超える患者では300mgとする。
〈全身型若年性特発性関節炎〉
通常、カナキヌマブ(遺伝子組換え)として1回4mg/kgを、4週毎に皮下投与する。1回最高用量は300mgとする。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈効能共通〉本剤の至適用量は患者の体重及び臨床症状によって異なり、投与量は患者毎に設定する必要がある。
7.2. 〈効能共通〉本剤と他の生物製剤の併用について安全性及び有効性は確立していないので併用を避けること。
7.3. 〈クリオピリン関連周期性症候群、高IgD症候群(メバロン酸キナーゼ欠損症)、TNF受容体関連周期性症候群、家族性地中海熱〉投与は1回2mg/kg又は150mgの低用量から開始し、十分な効果がみられない、もしくは再燃がみられた場合に限り、添付文書の図を参考に投与量の増量を行うこと〔17.1.1、17.1.5参照〕。
[十分な臨床的効果がみられない場合の漸増方法]
〈クリオピリン関連周期性症候群〉
1). 〈クリオピリン関連周期性症候群〉初回投与2mg/kg又は150mgを1回皮下投与し、初回投与後に臨床症状が寛解した場合:維持用量1回2mg/kg又は150mgを8週毎に皮下投与*。
2). 〈クリオピリン関連周期性症候群〉維持用量1回2mg/kg又は150mgを8週毎に皮下投与し、投与後8週以内に再燃※した場合:維持用量1回4mg/kg又は300mgを8週毎に皮下投与。
3). 〈クリオピリン関連周期性症候群〉初回投与2mg/kg又は150mgを1回皮下投与し、初回投与後に臨床症状が寛解しない場合:初回投与後7日以内に追加投与(4mg/kg又は300mgを1回皮下投与)し、追加投与後に臨床症状が寛解した場合は、維持用量1回4mg/kg又は300mgを8週毎に皮下投与*。
4). 〈クリオピリン関連周期性症候群〉維持用量1回4mg/kg又は300mgを8週毎に皮下投与し、投与後8週以内に再燃※した場合:維持用量1回6mg/kg又は450mgを8週毎に皮下投与。
5). 〈クリオピリン関連周期性症候群〉維持用量1回6mg/kg又は450mgを8週毎に皮下投与し、投与後8週以内に再燃※した場合:維持用量1回8mg/kg又は600mgを8週毎に皮下投与<最高用量>。
6). 〈クリオピリン関連周期性症候群〉初回投与2mg/kg又は150mgを1回皮下投与し、初回投与後に臨床症状が寛解せず初回投与後7日以内に追加投与(4mg/kg又は300mgを1回皮下投与)し、追加投与後に臨床症状が寛解しない場合:追加投与後7日以内に追加投与(4mg/kg又は300mgを1回皮下投与)し、維持用量1回8mg/kg又は600mgを8週毎に皮下投与<最高用量>*。
7). 〈クリオピリン関連周期性症候群〉維持用量1回8mg/kg又は600mgを8週毎に皮下投与<最高用量>し、投与後8週以内に再燃※した場合:4週間まで投与間隔を短縮できるが、1回投与量は2mg/kg又は150mgから8mg/kg又は600mgまでの間で適宜調節する。
*)国内臨床試験における寛解の基準(次をすべて満たす場合)。
<臨床的寛解>
1. 医師による自己炎症性疾患活動性の総合評価が軽微以下。
2. 皮膚疾患の評価が軽微以下。
<血清学的寛解>
3. CRPが10mg/L(=1mg/dL)未満又はSAAが10mg/L(=10μg/mL)未満。
※)国内臨床試験における再燃の基準(次をすべて満たす場合)。
<臨床的再燃>
1. 医師による自己炎症性疾患活動性の総合評価が軽度以上、又は医師による自己炎症性疾患活動性の総合評価が軽微かつ皮膚疾患の評価が軽度以上。
<血清学的再燃>
2. CRPが30mg/L(=3mg/dL)超又はSAAが30mg/L(=30μg/mL)超。
評価基準:なし、軽微、軽度、中等度、重度の5段階。
〈高IgD症候群(メバロン酸キナーゼ欠損症)〉
1). 〈高IgD症候群(メバロン酸キナーゼ欠損症)〉初回投与2mg/kg又は150mgを1回皮下投与し、臨床症状の確認を行い、寛解した場合:維持用量1回2mg/kg又は150mgを4週毎に皮下投与※※。
2). 〈高IgD症候群(メバロン酸キナーゼ欠損症)〉維持用量1回2mg/kg又は150mgを4週毎に皮下投与し、投与後4週以内に再燃※※※した場合:必要に応じて投与後7日以降に追加投与(2mg/kg又は150mgを1回皮下投与)し、維持用量1回4mg/kg又は300mgを4週毎に皮下投与。
3). 〈高IgD症候群(メバロン酸キナーゼ欠損症)〉初回投与2mg/kg又は150mgを1回皮下投与し、臨床症状の確認を行い、寛解しない※※場合:必要に応じて投与後7日以降に追加投与(2mg/kg又は150mgを1回皮下投与)し、維持用量1回4mg/kg又は300mgを4週毎に皮下投与。
4). 〈高IgD症候群(メバロン酸キナーゼ欠損症)〉維持用量1回4mg/kg又は300mgを4週毎に皮下投与し、臨床症状の確認を行い、寛解した場合:維持用量1回4mg/kg又は300mgを4週毎に皮下投与※※。
5). 〈高IgD症候群(メバロン酸キナーゼ欠損症)〉維持用量1回4mg/kg又は300mgを4週毎に皮下投与し、投与後4週以内に再燃※※※した場合:必要に応じて増量後7日以降に追加投与(2mg/kg又は150mgを1回皮下投与)し、維持用量1回6mg/kg又は450mgを4週毎に皮下投与<最高用量>。
6). 〈高IgD症候群(メバロン酸キナーゼ欠損症)〉維持用量1回4mg/kg又は300mgを4週毎に皮下投与し、臨床症状の確認を行い、寛解しない※※場合:必要に応じて増量後7日以降に追加投与(2mg/kg又は150mgを1回皮下投与)し、維持用量1回6mg/kg又は450mgを4週毎に皮下投与<最高用量>。
〈TNF受容体関連周期性症候群及び家族性地中海熱〉
1). 〈TNF受容体関連周期性症候群及び家族性地中海熱〉初回投与2mg/kg又は150mgを1回皮下投与し、臨床症状の確認を行い、寛解した場合:維持用量1回2mg/kg又は150mgを4週毎に皮下投与※※。
2). 〈TNF受容体関連周期性症候群及び家族性地中海熱〉維持用量1回2mg/kg又は150mgを4週毎に皮下投与し、投与後4週以内に再燃※※※した場合:必要に応じて投与後7日以降に追加投与(2mg/kg又は150mgを1回皮下投与)し、維持用量1回4mg/kg又は300mgを4週毎に皮下投与<最高用量>。
3). 〈TNF受容体関連周期性症候群及び家族性地中海熱〉初回投与2mg/kg又は150mgを1回皮下投与し、臨床症状の確認を行い、寛解しない※※場合:必要に応じて投与後7日以降に追加投与(2mg/kg又は150mgを1回皮下投与)し、維持用量1回4mg/kg又は300mgを4週毎に皮下投与<最高用量>。
※※)臨床試験における寛解の基準(次をすべて満たす場合)。
<臨床的寛解>
1. 医師による自己炎症性疾患活動性の総合評価が軽微以下。
<血清学的寛解>
2. CRPが10mg/L以下又はベースラインと比べ70%以上の減少。
※※※)臨床試験における再燃の基準(次をすべて満たす場合)。
<臨床的再燃>
1. 医師による自己炎症性疾患活動性の総合評価が軽度以上。
<血清学的再燃>
2. CRPが30mg/L(=3mg/dL)以上。
評価基準:なし、軽微、軽度、中等度、重度の5段階。
改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。