レケンビ点滴静注500mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
医薬品コード(YJコード):1190408A2021
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- レカネマブ(遺伝子組換え)注射液
- 英名(商品名)
- Leqembi
- 規格
- 500mg5mL1瓶
- 薬価
- 114,443.00
- メーカー名
- エーザイ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- 14日(2024年12月末まで)
- 標榜薬効
- アルツハイマー型認知症治療薬〔ヒト化抗ヒト可溶性アミロイドβ凝集体(プロトフィブリル)モノクローナル抗体〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2024年6月改訂(第3版)
- 告示日
- 2023年12月19日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2024年1月版
- DIRに反映
- 2024年1月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
アルツハイマー病による軽度認知障害及びアルツハイマー病による軽度の認知症の進行抑制。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 本剤は、疾患の進行を完全に停止、又は疾患を治癒させるものではない。
5.2. 承認を受けた診断方法、例えばアミロイドPET、脳脊髄液(CSF)検査、又は同等の診断法によりアミロイドβ病理を示唆する所見が確認され、アルツハイマー病と診断された患者のみに本剤を使用すること。
5.3. 無症候でアミロイドβ病理を示唆する所見のみが確認できた者、及び中等度以降のアルツハイマー病による認知症患者に本剤を投与開始しないこと。
5.4. 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、国際共同第3相試験で用いられた診断基準、組み入れられた患者の臨床症状スコアの範囲、試験結果等を十分に理解した上で本剤投与の適否を判断すること〔17.1.2参照〕。
用法用量
通常、レカネマブ(遺伝子組換え)として10mg/kgを、2週間に1回、約1時間かけて点滴静注する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤投与により、アミロイド関連画像異常(ARIA)として、ARIA-浮腫/ARIA-滲出液貯留(ARIA-E)、ARIA-脳微小出血・ARIA-脳表ヘモジデリン沈着症・ARIA-脳出血(ARIA-H)があらわれることがある〔1.2、2.2、2.3、8.1、11.1.2参照〕。
(1). MRI画像上軽度かつ無症候性のARIA-E、ARIA-Hが認められた場合は、慎重に臨床評価した上で、本剤の投与継続の可否を検討すること。投与継続する場合、特に注意深く経過観察すること。
(2). MRI画像上中等度及び重度のARIA-Eが認められた場合は、画像所見の消失まで投与を一時中断すること。MRI画像上1cmを超える脳出血並びに中等度及び重度のARIA-Hが認められた場合は、画像所見の安定化まで投与を一時中断すること。いずれの場合も注意深く経過観察し、投与再開は慎重な臨床判断の上で行うこと。
(3). 症候性ARIAが認められた場合は、これらの症状が消失するとともに、ARIA-Eでは画像所見の消失まで、ARIA-Hでは画像所見の安定化まで投与を一時中断すること。注意深く経過観察し、投与再開は慎重な臨床判断の上で行うこと。
【参考】
<ARIAの重症度分類:MRI画像による分類>
1). ARIA-E(MRI所見)
①. 軽度:脳溝、皮質、又は皮質下白質の1ヵ所に限局した、5cm未満のFluid Attenuated Inversion Recovery(FLAIR)高信号。
②. 中等度:最大径が5~10cmのFLAIR高信号が1ヵ所にみられる、又は10cm未満の高信号が複数部位にみられる。
③. 重度:10cmを超えるFLAIR高信号で、脳回腫脹及び脳溝消失を伴う。1ヵ所又は複数ヵ所に独立した病変を認める。
2). ARIA-H(MRI所見)
①. 軽度:(脳微小出血)新規が1~4個、(脳表ヘモジデリン沈着症)1ヵ所。
②. 中等度:(脳微小出血)新規が5~9個、(脳表ヘモジデリン沈着症)2ヵ所。
③. 重度:(脳微小出血)新規が10個以上、(脳表ヘモジデリン沈着症)3ヵ所以上。
<ARIA発現時の対応>
1). ARIA-E
①. 無症候性
a. 軽度無症候性ARIA-E:投与継続可能[慎重に臨床評価した上で、本剤の投与継続の可否を検討し、投与継続する場合、特に注意深く経過観察すること]。
b. 中等度無症候性ARIA-E、重度無症候性ARIA-E:画像所見消失まで投与中断[注意深く経過観察し、本剤の投与再開は慎重な臨床判断の上で行うこと]。
②. 症候性
軽度、中等度、重度症候性ARIA-E:症状及び画像所見消失まで投与中断[注意深く経過観察し、本剤の投与再開は慎重な臨床判断の上で行うこと]。
2). ARIA-H
①. 無症候性
a. 軽度無症候性ARIA-H:投与継続可能[慎重に臨床評価した上で、本剤の投与継続の可否を検討し、投与継続する場合、特に注意深く経過観察すること]。
b. 中等度無症候性ARIA-H:画像所見安定化まで中断[注意深く経過観察し、本剤の投与再開は慎重な臨床判断の上で行うこと]。
c. 重度無症候性ARIA-H・画像上1cmを超える無症候性脳出血:画像所見安定化まで中断[注意深く経過観察し、投与の中止を含め治療内容を検討すること(本剤を投与再開する場合には、慎重な臨床判断の上で行うこと)]。
②. 症候性
a. 軽度症候性ARIA-H、中等度症候性ARIA-H:症状消失及び画像所見安定化まで中断[注意深く経過観察し、本剤の投与再開は慎重な臨床判断の上で行うこと]。
b. 重度症候性ARIA-H・画像上1cmを超える症候性脳出血:症状消失及び画像所見安定化まで中断[注意深く経過観察し、投与の中止を含め治療内容を検討すること(本剤を投与再開する場合には、慎重な臨床判断の上で行うこと)]。
<ARIA発現後のMRIモニタリング>
1). ARIA-E
①. 軽度:ARIA重症化の有無を確認するため、軽度ARIA-Eが無症候性で投与を継続する場合、発現から約1~2ヵ月後にMRI検査の実施を考慮する。軽度ARIA-Eが無症候性で投与を中断する場合、又は症候性の場合は、発現から約2~4ヵ月後にMRI検査を実施し、画像上ARIA-Eの消失が確認されない場合は、追加のMRI検査を実施する。
②. 中等度、重度:中等度、重度ARIA-E発現から約2~4ヵ月後にMRI検査を実施し、画像上ARIA-Eの消失が確認されない場合は、追加のMRI検査を実施する。
2). ARIA-H
①. 軽度:軽度ARIA-Hが症候性の場合、発現から約2~4ヵ月後にMRI検査を実施し、画像上ARIA-Hの安定化が確認されない場合は、追加のMRI検査を実施する。
②. 中等度、重度・1cmを超える脳出血:中等度、重度ARIA-H・画像上1cmを超える脳出血発現から約2~4ヵ月後にMRI検査を実施し、画像上ARIA-Hの安定化が確認されない場合は、追加のMRI検査を実施する。
7.2. 本剤投与中は6ヵ月毎を目安に認知機能検査、患者及び家族・介護者から自他覚症状の聴取等による臨床症状の評価を行い、臨床症状の経過、認知症の重症度等から本剤の有効性が期待できないと考えられる場合は本剤の投与を中止すること。なお、本剤投与中に認知症の重症度が中等度以降に進行した患者に投与を継続したときの有効性は確立していない。
改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。