レキサルティ錠2mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- ブレクスピプラゾール錠
- 英名(商品名)
- Rexulti
- 規格
- 2mg1錠
- 薬価
- 461.90
- メーカー名
- 大塚製薬
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 非定型抗精神病薬〔SDAM〕
- 色
- 淡緑
- 識別コード
- (本体)BRX 2 (被包)Otsuka BRX2 2mg (被包)2mg BRX2
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2024年9月改訂(第5版)
- 告示日
- 2018年4月17日
- 経過措置期限
- 2025年3月31日
- 医薬品マスタに反映
- 2018年5月版
- DIRに反映
- 2018年5月版
- DIR削除予定
- 2026年10月版
- 運転注意
-
禁止情報あり(使用の適否を判断するものではありません)禁止
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
1). 統合失調症。
2). うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)。
3). アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感に起因する過活動又は焦燥感に起因する攻撃的言動、易刺激性に起因する過活動又は易刺激性に起因する攻撃的言動、興奮に起因する過活動又は興奮に起因する攻撃的言動。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉うつ病・うつ状態の本剤併用はSSRI、SNRI等適切な治療を複数回行っても十分効果が認められない場合に本剤の副作用(アカシジア、遅発性ジスキネジア等の錐体外路症状)や他の治療も考慮の上適否を慎重に判断すること(SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害剤、SNRI:セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)。
5.2. 〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤を投与する場合には、リスクとベネフィットを考慮すること〔8.9-8.12、9.1.6、15.1.3参照〕。
5.3. 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉高齢認知症患者への抗精神病薬投与により死亡リスク増加するとの海外報告がある(また、本剤の国内プラセボ対照試験において、治験薬投与との関連性は明らかではないが死亡例が本剤群のみで報告されている)、本剤の投与にあたっては前記リスクを十分に考慮し、臨床試験における有効性及び安全性の結果等を熟知した上で、慎重に患者を選択すること。また、本剤投与中は患者の状態を注意深く観察すること〔15.1.2、17.1.5参照〕。
5.4. 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉本剤の投与は、アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動に関する病態、診断、治療に精通した医師又はその医師との連携のもとで行うこと。
5.5. 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用すること。アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患に伴う過活動又はアルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患に伴う攻撃的言動に対する本剤の有効性及び安全性は確認されていない。
5.6. 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉アルツハイマー型認知症の場合、患者及び家族・介護者から自他覚症状の聴取等を行い、過活動又は攻撃的言動がアルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因したものであることを確認すること。
5.7. 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉アルツハイマー型認知症の場合、非薬物的介入では十分な効果が認められない場合に限り、非薬物的介入に加えて本剤を投与すること。
5.8. 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉臨床試験では、国際老年精神医学会の定義に基づくアジテーション患者が対象とされた(国内第2/3相試験に組み入れられた患者の臨床症状、試験結果等を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと)〔17.1.5参照〕。
用法用量
〈統合失調症〉
通常、成人にはブレクスピプラゾールとして1日1回1mgから投与を開始した後、4日以上の間隔をあけて増量し、1日1回2mgを経口投与する。
〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉
通常、成人にはブレクスピプラゾールとして1日1回1mgを経口投与する。なお、忍容性に問題がなく、十分な効果が認められない場合に限り、1日量2mgに増量することができる。
〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉
通常、成人にはブレクスピプラゾールとして1日1回0.5mgから投与を開始した後、1週間以上の間隔をあけて増量し、1日1回1mgを経口投与する。なお、忍容性に問題がなく、十分な効果が認められない場合に限り、1日1回2mgに増量することができるが、増量は1週間以上の間隔をあけて行うこと。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈統合失調症〉本剤の1日量4mgを超える用量での安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
7.2. 〈統合失調症〉本剤と中程度以上のCYP2D6阻害剤(キニジン、パロキセチン等)及び/又は中程度以上のCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン等)を併用する場合等には、本剤の血漿中濃度が上昇することから、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること(やむを得ず併用する場合には、次を参考に用法及び用量の調節を行うこと。0.5mgを投与する場合はレキサルティOD錠0.5mgを使用すること)〔10.2、16.4、16.7.1、16.7.2、16.7.5、17.1.1参照〕。
(参考)
1). 〈統合失調症〉強いCYP2D6阻害剤併用又は強いCYP3A阻害剤併用のいずれか:1回1mgを1日1回。
2). 〈統合失調症〉中程度のCYP2D6阻害剤及び中程度のCYP3A阻害剤のいずれも併用:1回1mgを1日1回。
3). 〈統合失調症〉CYP2D6の活性が欠損していることが判明している患者:1回1mgを1日1回。
4). 〈統合失調症〉強いCYP2D6阻害剤及び強いCYP3A阻害剤のいずれも併用:1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回。
5). 〈統合失調症〉強いCYP2D6阻害剤及び中程度のCYP3A阻害剤のいずれも併用:1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回。
6). 〈統合失調症〉中程度のCYP2D6阻害剤及び強いCYP3A阻害剤のいずれも併用:1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回。
7). 〈統合失調症〉CYP2D6の活性が欠損していることが判明している患者が中程度以上のCYP3A阻害剤を併用:1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回。
7.3. 〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉本剤は選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤又はミルタザピンと併用すること[本剤単独投与での有効性は確認されていない]〔17.1.4参照〕。
7.4. 〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉本剤投与による副作用(アカシジア、遅発性ジスキネジア等の錐体外路症状等)を考慮して、本剤の投与量及び投与期間は必要最小限とすること〔11.1.2、17.1.4参照〕。
7.5. 〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉臨床試験における有効性及び安全性の結果を熟知した上で、本剤2mgへの増量の要否を慎重に判断すること(本剤2mgへの増量を考慮する場合には、本剤1mg投与開始後6週間を目処に本剤2mgへの増量の要否を検討すること)[臨床試験において、本剤1mg群と2mg群で有効性は同程度であり、本剤2mg群では本剤1mg群と比べアカシジア等の錐体外路症状の発現割合は高くなる傾向が示されている]〔17.1.4参照〕。
7.6. 〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉本剤2mgへの増量後はより頻回に患者の症状を観察し、錐体外路症状等の副作用の発現に注意すること(副作用が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと)、また、増量後は、6週間を目処に本剤2mgの投与継続の要否を検討し、期待する効果が得られない場合には漫然と投与を継続しないこと。
7.7. 〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉本剤と中程度以上のCYP2D6阻害剤(キニジン、パロキセチン等)及び中程度以上のCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン等)を併用する場合等には、本剤の血漿中濃度が上昇することから、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること(やむを得ずうつ病・うつ状態で中程度以上のCYP2D6阻害剤及び中程度以上のCYP3A阻害剤を併用する場合には、次を参考に用法及び用量の調節を行うこと。0.5mgを投与する場合はレキサルティOD錠0.5mgを使用すること)〔10.2、16.4、16.7.1、16.7.2、16.7.5、17.1.4参照〕。
(参考)
1). 〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉強いCYP2D6阻害剤及び強いCYP3A阻害剤のいずれも併用:1日1回1mgに相当する用法及び用量は1回0.5mgを2日に1回、1日1回2mgに相当する用法及び用量は1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回。
2). 〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉強いCYP2D6阻害剤及び中程度のCYP3A阻害剤のいずれも併用:1日1回1mgに相当する用法及び用量は1回0.5mgを2日に1回、1日1回2mgに相当する用法及び用量は1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回。
3). 〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉中程度のCYP2D6阻害剤及び強いCYP3A阻害剤のいずれも併用:1日1回1mgに相当する用法及び用量は1回0.5mgを2日に1回、1日1回2mgに相当する用法及び用量は1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回。
4). 〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉CYP2D6の活性が欠損していることが判明している患者が中程度以上のCYP3A阻害剤を併用:1日1回1mgに相当する用法及び用量は1回0.5mgを2日に1回、1日1回2mgに相当する用法及び用量は1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回。
7.8. 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉本剤投与による副作用(アカシジア、遅発性ジスキネジア等の錐体外路症状、誤嚥性肺炎等)を考慮して、本剤の投与量及び投与期間は必要最小限とすること〔11.1.2、17.1.5参照〕。
7.9. 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉臨床試験における有効性及び安全性の結果を熟知した上で、本剤2mgへの増量の要否を慎重に判断すること[臨床試験において、本剤1mg群と2mg群のいずれもプラセボ群に対する優越性が検証され、本剤2mg群では本剤1mg群と比べ錐体外路症状の発現割合は高くなる傾向が示されている)]〔17.1.5参照〕。
7.10. 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉本剤2mgへの増量後はより頻回に患者の症状を観察し、副作用(アカシジア、遅発性ジスキネジア等の錐体外路症状、誤嚥性肺炎等)の発現に注意すること(副作用が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと)〔11.1.2、17.1.5参照〕。
7.11. 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉投与開始10週間後までを目途に本剤投与により効果が認められない場合、本剤の投与を中止し治療法を再考すること(投与開始10週間後までの患者の状態に基づき投与継続を判断した場合であっても、副作用(アカシジア、遅発性ジスキネジア等の錐体外路症状、誤嚥性肺炎等)のリスクを考慮して、本剤を漫然と投与せず投与期間は必要最小限とすること)。なお、アルツハイマー型認知症の場合、本剤の24週間を超える継続投与の安全性は確立していない〔11.1.2、17.1.5参照〕。
7.12. 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉0.5mgの投与に際してはレキサルティOD錠0.5mgを使用すること。
7.13. 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉本剤と中程度以上のCYP2D6阻害剤(キニジン、パロキセチン等)及び/又は中程度以上のCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン等)を併用する場合等には、本剤の血漿中濃度が上昇することから、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること(やむを得ず併用する場合には、次を参考に用法及び用量の調節を行うこと)〔10.2、16.4、16.7.1、16.7.2、16.7.5、17.1.5参照〕。
(参考)
1). 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉強いCYP2D6阻害剤併用又は強いCYP3A阻害剤併用のいずれか:1日1回1mgに相当する用法及び用量は1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回、1日1回2mgに相当する用法及び用量は1回1mgを1日1回。
2). 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉中程度のCYP2D6阻害剤及び中程度のCYP3A阻害剤のいずれも併用:1日1回1mgに相当する用法及び用量は1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回、1日1回2mgに相当する用法及び用量は1回1mgを1日1回。
3). 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉CYP2D6の活性が欠損していることが判明している患者:1日1回1mgに相当する用法及び用量は1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回、1日1回2mgに相当する用法及び用量は1回1mgを1日1回。
4). 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉強いCYP2D6阻害剤及び強いCYP3A阻害剤のいずれも併用:1日1回1mgに相当する用法及び用量は1回0.5mgを2日に1回、1日1回2mgに相当する用法及び用量は1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回。
5). 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉強いCYP2D6阻害剤及び中程度のCYP3A阻害剤のいずれも併用:1日1回1mgに相当する用法及び用量は1回0.5mgを2日に1回、1日1回2mgに相当する用法及び用量は1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回。
6). 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉中程度のCYP2D6阻害剤及び強いCYP3A阻害剤のいずれも併用:1日1回1mgに相当する用法及び用量は1回0.5mgを2日に1回、1日1回2mgに相当する用法及び用量は1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回。
7). 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉CYP2D6の活性が欠損していることが判明している患者が中程度以上のCYP3A阻害剤を併用:1日1回1mgに相当する用法及び用量は1回0.5mgを2日に1回、1日1回2mgに相当する用法及び用量は1回1mgを2日に1回又は1回0.5mgを1日1回。
外形画像
改訂情報
2024年10月22日 DSU No.330 【その他】
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉
高齢認知症患者への抗精神病薬投与により死亡リスクが増加するとの海外報告がある。また、本剤の国内プラセボ対照試験において、治験薬投与との関連性は明らかではないが死亡例が本剤群のみで報告されている。本剤の投与にあたっては上記リスクを十分に考慮し、臨床試験における有効性及び安全性の結果等を熟知した上で、慎重に患者を選択すること。また、本剤投与中は患者の状態を注意深く観察すること。
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
本剤の投与は、アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動に関する病態、診断、治療に精通した医師又はその医師との連携のもとで行うこと。
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用すること。アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患に伴う過活動又は攻撃的言動に対する本剤の有効性及び安全性は確認されていない。
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
患者及び家族・介護者から自他覚症状の聴取等を行い、過活動又は攻撃的言動がアルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因したものであることを確認すること。
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
非薬物的介入では十分な効果が認められない場合に限り、非薬物的介入に加えて本剤を投与すること。
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
臨床試験では、国際老年精神医学会の定義に基づくアジテーション患者が対象とされた。国内第Ⅱ/Ⅲ相試験に組み入れられた患者の臨床症状、試験結果等を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
【6.用法及び用量】(追記)
〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉
通常、成人にはブレクスピプラゾールとして1日1回0.5mgから投与を開始した後、1週間以上の間隔をあけて増量し、1日1回1mgを経口投与する。なお、忍容性に問題がなく、十分な効果が認められない場合に限り、1日1回2mgに増量することができるが、増量は1週間以上の間隔をあけて行うこと。
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉
本剤投与による副作用(アカシジア、遅発性ジスキネジア等の錐体外路症状、誤嚥性肺炎等)を考慮して、本剤の投与量及び投与期間は必要最小限とすること。
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
臨床試験における有効性及び安全性の結果を熟知した上で、本剤2mgへの増量の要否を慎重に判断すること。[臨床試験において、本剤1mg群と2mg群のいずれもプラセボ群に対する優越性が検証された。本剤2mg群では本剤1mg群と比べ錐体外路症状の発現割合は高くなる傾向が示されている。]
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
本剤2mgへの増量後はより頻回に患者の症状を観察し、副作用(アカシジア、遅発性ジスキネジア等の錐体外路症状、誤嚥性肺炎等)の発現に注意すること。副作用が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
投与開始10週間後までを目途に本剤投与により効果が認められない場合、本剤の投与を中止し治療法を再考すること。投与開始10週間後までの患者の状態に基づき投与継続を判断した場合であっても、副作用(アカシジア、遅発性ジスキネジア等の錐体外路症状、誤嚥性肺炎等)のリスクを考慮して、本剤を漫然と投与せず投与期間は必要最小限とすること。なお、本剤の24週間を超える継続投与の安全性は確立していない。
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
本剤と中程度以上のCYP2D6阻害剤(キニジン、パロキセチン等)及び/又は中程度以上のCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン等)を併用する場合等には、本剤の血漿中濃度が上昇することから、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること。やむを得ず併用する場合には、以下の表を参考に用法及び用量の調節を行うこと。
(参考)
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
〈普通錠〉
0.5mgの投与に際してはレキサルティOD錠0.5mgを使用すること。
【8.重要な基本的注意】(追記)
〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉
認知症患者では嚥下機能が低下している場合があり、本剤の投与により嚥下障害が発現又は悪化し誤嚥性肺炎に至るおそれがある。本剤投与中は患者の状態を注意深く観察し、嚥下障害の症状が現れた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
【8.重要な基本的注意】(追記)
認知症患者は転倒及び骨折のリスクが高いことが知られている。また、本剤を含む抗精神病薬により、傾眠、起立性低血圧、めまい、ふらつきが起こることがあり、転倒により骨折又は外傷に至るおそれがあるため、十分に注意すること。
【11.2その他の副作用】(一部改訂)
【15.1臨床使用に基づく情報】(一部改訂)
〈効能共通〉
外国で実施された高齢認知症患者を対象とした17の臨床試験において、類薬の非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が1.6~1.7倍高かったとの報告がある。また、外国での疫学調査において、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率の上昇に関与するとの報告がある。
2024年3月1日 DSU No.324 【その他】
【5.効能又は効果に関連する注意】(新設)
【新様式】
〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉
本剤の併用は、選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤等による適切な治療を複数回行っても、十分な効果が認められない場合に限り、本剤による副作用(アカシジア、遅発性ジスキネジア等の錐体外路症状)や他の治療も考慮した上で、その適否を慎重に判断すること。
【5.効能又は効果に関連する注意】(新設)
【新様式】
抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤を投与する場合には、リスクとベネフィットを考慮すること。
【6.用法及び用量】(追記)
【新様式】
〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉
通常、成人にはブレクスピプラゾールとして1日1回1mgを経口投与する。なお、忍容性に問題がなく、十分な効果が認められない場合に限り、1日量2mgに増量することができる。
【7.用法及び用量に関連する注意】(一部改訂)
【新様式】
〈統合失調症〉
本剤と中程度以上のCYP2D6阻害剤(キニジン、パロキセチン等)及び/又は中程度以上のCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン等)を併用する場合等には、本剤の血漿中濃度が上昇することから、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること。やむを得ず併用する場合には、以下の表を参考に用法及び用量の調節を行うこと。
(参考)
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
【新様式】
〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉
本剤は選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤又はミルタザピンと併用すること。[本剤単独投与での有効性は確認されていない。]
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
【新様式】
本剤投与による副作用(アカシジア、遅発性ジスキネジア等の錐体外路症状等)を考慮して、本剤の投与量及び投与期間は必要最小限とすること。
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
【新様式】
臨床試験における有効性及び安全性の結果を熟知した上で、本剤2mgへの増量の要否を慎重に判断すること。本剤2mgへの増量を考慮する場合には、本剤1mg投与開始後6週間を目処に本剤2mgへの増量の要否を検討すること。[臨床試験において、本剤1mg群と2mg群で有効性は同程度であり、本剤2mg群では本剤1mg群と比べアカシジア等の錐体外路症状の発現割合は高くなる傾向が示されている。]
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
【新様式】
本剤2mgへの増量後はより頻回に患者の症状を観察し、錐体外路症状等の副作用の発現に注意すること。副作用が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。また、増量後は、6週間を目処に本剤2mgの投与継続の要否を検討し、期待する効果が得られない場合には漫然と投与を継続しないこと。
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
【新様式】
本剤と中程度以上のCYP2D6阻害剤(キニジン、パロキセチン等)及び中程度以上のCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン等)を併用する場合等には、本剤の血漿中濃度が上昇することから、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること。やむを得ず併用する場合には、以下の表を参考に用法及び用量の調節を行うこと。
(参考)
【8.重要な基本的注意】(追記)
【新様式】
〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉
うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期ならびに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。
【8.重要な基本的注意】(追記)
【新様式】
不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏等があらわれることが報告されている。また、これらの症状・行動を来した症例において、因果関係は明らかではないが、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されている。患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、必要に応じて投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
【8.重要な基本的注意】(追記)
【新様式】
自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。
【8.重要な基本的注意】(追記)
【新様式】
家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。
【9.1合併症・既往歴等のある患者】(追記)
【新様式】
〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉
自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者:
自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。
【9.1合併症・既往歴等のある患者】(追記)
【新様式】
脳の器質的障害のある患者:
精神症状を増悪させることがある。
【9.1合併症・既往歴等のある患者】(追記)
【新様式】
衝動性が高い併存障害を有する患者:
精神症状を増悪させることがある。
【10.2併用注意】(一部改訂)
【新様式】
【11.2その他の副作用】(一部改訂)
【新様式】
【11.2その他の副作用】(一部改訂)
【新様式】
【15.1臨床使用に基づく情報】(追記)
【新様式】
〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉
海外で実施された大うつ病性障害等の精神疾患を有する患者を対象とした、複数の抗うつ剤の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において、24歳以下の患者では、自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤投与群でプラセボ群と比較して高かった。なお、25歳以上の患者における自殺念慮や自殺企図の発現のリスクの上昇は認められず、65歳以上においてはそのリスクが減少した。
よく一緒に見られている薬
医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。