ボンベンディ静注用1300
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
医薬品コード(YJコード):6343455D1020
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- ボニコグ アルファ(遺伝子組換え)注射用
- 英名(商品名)
- Vonvendi
- 規格
- 1,300国際単位1瓶(溶解液付)
- 薬価
- 146,288.00
- メーカー名
- 武田薬品
- 規制区分
- -
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 凝固因子製剤〔von Willebrand因子〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2024年3月改訂(第6版)
- 告示日
- 2020年5月19日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2020年6月版
- DIRに反映
- 2020年6月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
von Willebrand病患者における出血傾向の抑制。
用法用量
本剤を添付の溶解液10mLで溶解し、4mL/分を超えない速度で緩徐に静脈内に注射する。
通常、18歳以上の患者には、体重1kg当たり40~80国際単位を投与するが、患者の状態に応じて適宜増減する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 患者の血漿第8因子活性(F8:C)を測定し、必要に応じて、本剤と血液凝固第8因子(F8)製剤を併用投与すること(血液由来のF8(乾燥濃縮人血液凝固第8因子)製剤を併用する場合は、当該製剤のvon Willebrand因子(VWF)含有量に留意して本剤の用量を調整すること)〔7.4.2参照〕。
7.2. 出血時の止血治療と管理
7.2.1. 軽度出血及び大出血治療時の推奨用量を次に示す。
[軽度出血及び大出血治療時の推奨用量]
1). 軽度出血(鼻出血、口腔出血、月経過多など):初回投与量40~50IU/kg、初回以降の投与量(又は、臨床的に必要とされる期間)40~50IU/kgを8~24時間ごと。
2). 大出血(重度又は難治性の鼻出血、月経過多、消化管出血、中枢神経系の外傷、関節出血、外傷性出血など):初回投与量50~80IU/kg、初回以降の投与量(又は、臨床的に必要とされる期間)40~60IU/kgを約2~3日間、8~24時間ごと。
7.2.2. 出血時の止血治療と管理では、出血事象に対し、F8:Cが40%未満あるいは不明の場合は、本剤を初回投与後、10分以内にF8製剤を投与すること〔7.4.2参照〕。
7.2.3. 出血時の止血治療と管理の場合、初回投与後のvon Willebrand因子リストセチンコファクター活性(VWF:RCo)及びF8:Cの補充レベルは、それぞれ、60%超及び40%超を達成するようにし、大出血事象の場合、臨床的に必要とされる期間、VWF:RCoのトラフ値50%超を維持すること。
7.3. 周術期の止血管理
7.3.1. 周術期の止血管理の場合、手術前に本剤及び必要に応じF8製剤を投与すること(用量は、術中及び術後の過度な出血を予防するための、血漿中VWF:RCo及びF8:Cの推奨目標値から算出する)。手術の種類ごとの推奨目標ピーク値は次のとおり。
1). 小手術:血漿中目標ピーク値(VWF:RCo50~60%、F8:C40~50%)。
2). 大手術:血漿中目標ピーク値(VWF:RCo100%、F8:C80~100%)。
7.3.2. 手術1時間前の本剤の投与量は次の式で算出すること。
必要量[IU]=[(VWF:RCoの目標血漿レベル)-(VWF:RCoのベースライン血漿レベル)]×体重(kg)/IR*。
*:上昇回収率(IR):患者の既存の薬物動態(PK)データより算出する。もしPKデータ不明な場合あるいは緊急手術の場合には本剤のIRを2.0(IU/dL)/(IU/kg)として算出すること。
7.3.3. 周術期の止血管理の場合、F8:Cを目標値まで上昇させるために、F8製剤の追加投与が必要となることがある(用量の算出は、F8製剤のIR及び電子添文に基づくこと)。
7.3.4. 周術期の止血管理の場合、手術開始後も、VWF:RCo及びF8:Cをモニタリングすること(術中及び術後の投与量と投与頻度は、患者のPKの測定結果、必要とされる止血効果とその期間、及び治療施設の標準治療に基づいて個別に考慮すること)。
7.3.5. 待期的手術の場合
(1). 待期的手術の場合、本剤の単回投与により、内因性のF8:Cが24時間後まで経時的に安定して上昇することが示されており、したがって、F8:Cを術前に推奨目標値(小手術の場合:30%、大手術の場合:60%)以上に上昇させるため、手術を開始する12~24時間前に本剤を40~60IU/kgの用量で投与してもよい〔16.8.1参照〕。
(2). 待期的手術の場合、手術開始前の3時間以内に血漿中F8:Cを測定することが推奨される(F8:Cが推奨目標値以上の場合は、手術開始1時間前までに本剤を単剤で投与し、VWF:RCo及びF8:Cを適切なレベルに維持し、F8:Cが推奨目標値未満の場合は、本剤に加えて、F8製剤を投与し、VWF:RCo及びF8:Cを上昇させること)。
7.3.6. 緊急手術の場合
(1). 緊急手術の場合、可能であれば、手術前3時間以内にベースラインVWF:RCo及びF8:Cを測定すること(もし測定できず、VWF:RCo及びF8:Cが不明な場合、手術1時間前の本剤の投与量は40~60IU/kgが推奨される)。
(2). 緊急手術の場合、手術の1時間前に本剤を単剤で、又はF8製剤と併用して初回投与し、VWF:RCo及びF8:Cが適切な止血レベルまで上昇するよう投与量を調節すること。
7.3.7. 手術後の管理
(1). 手術後の管理の場合、手術後も血漿中VWF:RCo及びF8:Cを継続的にモニタリングすること。
(2). 通常、術後の補充療法における、手術の種類ごとの推奨目標トラフ値、及び維持投与の頻度とその最短投与期間について次に示す。
[推奨される血漿中VWF:RCo及びF8:Cの目標トラフ値並びに維持投与の頻度とその最短投与期間]
1). 小手術:血漿中目標トラフ値(術後72時間までVWF:RCo≧30%、術後72時間までF8:C>30%);最短投与期間48時間;投与頻度12~24時間ごとから隔日。
2). 大手術:血漿中目標トラフ値(術後72時間までVWF:RCo>50%、術後72時間以降VWF:RCo>30%、術後72時間までF8:C>50%、術後72時間以降F8:C>30%);最短投与期間72時間;投与頻度12~24時間ごとから隔日。
7.4. 出血傾向の抑制のための定期的な投与
7.4.1. 出血傾向の抑制のための定期的な投与の場合、通常、1回あたり本剤40~60IU/kgを週1~3回投与する(患者の状態に応じて、1回あたり80IU/kgを超えない範囲で適宜増減できる)〔17.1.2参照〕。
7.4.2. 定期補充療法中に破綻出血が発現し、内因性F8:Cが40%未満又は不明な場合には、本剤投与後にF8製剤を併用投与すること〔7.1、7.2.2参照〕。
改訂情報
2024年4月11日 DSU No.325 【その他】
【20.取扱い上の注意】(削除)
【新様式】
本剤は特定生物由来製品ではないが、血液製剤代替医薬品であることから、本剤を投与又は処方した場合は、医薬品名(販売名)、製造番号、投与又は処方した日、投与又は処方を受けた患者の氏名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存すること。
医師の処方により使用する医薬品。