イリノテカン塩酸塩点滴静注液100mg「ハンルイ」
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 後発品(加算対象)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- イリノテカン塩酸塩水和物注射液(1)
- 英名(商品名)
- Irinotecan hydrochloride Hengrui
- 規格
- 100mg5mL1瓶
- 薬価
- 2,427.00
- メーカー名
- ハンルイ医薬
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔DNAトポイソメラーゼ1阻害薬〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2022年12月改訂(第6版)
- 告示日
- 2015年12月10日
- 経過措置期限
- 2024年3月31日
- 医薬品マスタに反映
- 2016年1月版
- DIRに反映
- 2016年2月版
- DIR削除予定
- 2025年10月版
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
小細胞肺癌、非小細胞肺癌、子宮頚癌、卵巣癌、胃癌<手術不能又は再発>、結腸癌<手術不能又は再発>・直腸癌<手術不能又は再発>、乳癌<手術不能又は再発>、有棘細胞癌、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、小児悪性固形腫瘍、治癒切除不能な膵癌。
<効能又は効果に関連する使用上の注意>
1.治癒切除不能な膵癌の場合、患者の病期、全身状態、UGT1A1(本剤の活性代謝物(SN-38)の主な代謝酵素の一分子種である)遺伝子多型等について、添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行う。
2.本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
用法用量
1.小細胞肺癌、非小細胞肺癌、乳癌(手術不能又は再発)及び有棘細胞癌はA法を、子宮頚癌、卵巣癌、胃癌(手術不能又は再発)及び結腸・直腸癌(手術不能又は再発)はA法又はB法を使用する。また、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)はC法を、小児悪性固形腫瘍はD法を、治癒切除不能な膵癌はE法を使用する。
1).A法:イリノテカン塩酸塩水和物として、1日1回、100mg/㎡を1週間間隔で3~4回点滴静注し、少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
2).B法:イリノテカン塩酸塩水和物として、1日1回、150mg/㎡を2週間間隔で2~3回点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
3).C法:イリノテカン塩酸塩水和物として、1日1回、40mg/㎡を3日間連日点滴静注する。これを1週毎に2~3回繰り返し、少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
なお、A~C法の投与量は、年齢、症状により適宜増減する。
4).D法:イリノテカン塩酸塩水和物として、1日1回、20mg/㎡を5日間連日点滴静注する。これを1週毎に2回繰り返し、少なくとも1週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
5).E法:イリノテカン塩酸塩水和物として、1日1回、180mg/㎡を点滴静注し、少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
なお、D法及びE法の投与量は、患者の状態により適宜減量する。
2.A法、B法及びE法では、本剤投与時、投与量に応じて500mL以上の生理食塩液、ブドウ糖液又は電解質維持液に混和し、90分以上かけて点滴静注する。C法では、本剤投与時、投与量に応じて250mL以上の生理食塩液、ブドウ糖液又は電解質維持液に混和し、60分以上かけて点滴静注する。D法では、本剤投与時、投与量に応じて100mL以上の生理食塩液、ブドウ糖液又は電解質維持液に混和し、60分以上かけて点滴静注する。
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
オキサリプラチン、レボホリナート、フルオロウラシルとの併用療法(FOLFIRINOX法)を行う場合には、次の投与可能条件、減量基準及び減量時の投与量を参考にする。
1.FOLFIRINOX法を行う場合の2クール目以降の投与可能条件(投与予定日に確認し、当該条件を満たす状態へ回復するまで投与を延期するとともに、「減量基準」及び「減量時の投与量」を参考に、投与再開時に減量する):好中球数1500/mm3以上、血小板数75000/mm3以上。
2.FOLFIRINOX法を行う場合の減量基準:前回の投与後にいずれかの程度に該当する副作用が発現した場合は、該当する毎に、次の減量方法に従って、投与レベルを1レベル減量する(「減量時の投与量」を参考にする)、また、いずれかの程度に該当する好中球減少又は血小板減少が発現した場合は、以降のフルオロウラシル急速静脈内投与を中止する。
1).好中球減少:
次のいずれかの条件を満たす場合:
(1).FOLFIRINOX法を行う場合で2クール目以降の好中球数の投与可能条件を満たさず投与を延期した場合:本剤を優先的に減量する(但し、本剤の投与レベルがオキサリプラチンより低い場合は、本剤と同じレベルになるまでオキサリプラチンを減量する)。
(2).FOLFIRINOX法を行う場合で好中球減少<500/mm3未満が7日以上持続>が発現した場合:本剤を優先的に減量する(但し、本剤の投与レベルがオキサリプラチンより低い場合は、本剤と同じレベルになるまでオキサリプラチンを減量する)。
(3).FOLFIRINOX法を行う場合で感染症又は下痢を併発し、かつ好中球減少<1000/mm3未満>が発現した場合:本剤を優先的に減量する(但し、本剤の投与レベルがオキサリプラチンより低い場合は、本剤と同じレベルになるまでオキサリプラチンを減量する)。
(4).FOLFIRINOX法を行う場合で発熱性好中球減少症が発現した場合:本剤を優先的に減量する(但し、本剤の投与レベルがオキサリプラチンより低い場合は、本剤と同じレベルになるまでオキサリプラチンを減量する)。
2).下痢:
(1).FOLFIRINOX法を行う場合で発熱<38℃以上>を伴う下痢が発現した場合:本剤を優先的に減量する(但し、本剤の投与レベルがオキサリプラチンより低い場合は、本剤と同じレベルになるまでオキサリプラチンを減量する)。
(2).FOLFIRINOX法を行う場合で下痢<グレード3以上>が発現した場合:フルオロウラシル持続静注を減量する。
3).血小板減少:
次のいずれかの条件を満たす場合:
(1).FOLFIRINOX法を行う場合で2クール目以降の血小板数の投与可能条件を満たさず投与を延期した場合:オキサリプラチンを優先的に減量する(但し、オキサリプラチンの投与レベルが本剤より低い場合は、オキサリプラチンと同じレベルになるまで本剤を減量する)。
(2).FOLFIRINOX法を行う場合で血小板減少<50000/mm3未満>が発現した場合:オキサリプラチンを優先的に減量する(但し、オキサリプラチンの投与レベルが本剤より低い場合は、オキサリプラチンと同じレベルになるまで本剤を減量する)。
4).総ビリルビン上昇:
(1).FOLFIRINOX法を行う場合で総ビリルビン上昇<2.0mg/dL超3.0mg/dL以下>が発現した場合:本剤を120mg/㎡に減量する。
(2).FOLFIRINOX法を行う場合で総ビリルビン上昇<3.0mg/dL超>が発現した場合:本剤を90mg/㎡に減量する。
5).FOLFIRINOX法を行う場合で粘膜炎<グレード3以上>が発現した場合:フルオロウラシル持続静注を減量する。
6).FOLFIRINOX法を行う場合で手足症候群<グレード3以上>が発現した場合:フルオロウラシル持続静注を減量する。
FOLFIRINOX法を行う場合の減量基準において、複数の副作用が発現した場合は、薬剤毎に減量が最大となる基準を適用する。
グレード:CTCAE version4.0。
3.FOLFIRINOX法を行う場合の減量時の投与量(オキサリプラチン85mg/㎡、本剤180mg/㎡、フルオロウラシル持続静注2400mg/㎡で投与を開始した場合):
投与レベル-1:オキサリプラチン65mg/㎡、本剤150mg/㎡、フルオロウラシル持続静注1800mg/㎡。
投与レベル-2:オキサリプラチン50mg/㎡、本剤120mg/㎡、フルオロウラシル持続静注1200mg/㎡。
投与レベル-3:オキサリプラチン中止、本剤中止、フルオロウラシル持続静注中止。
改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。