ドキシル注20mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- ドキソルビシン塩酸塩注射液
- 英名(商品名)
- Doxil
- 規格
- 20mg10mL1瓶
- 薬価
- 54,056.00
- メーカー名
- バクスター・ジャパン/富士製薬
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔抗腫瘍性抗生物質〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2024年1月改訂(第1版)
- 告示日
- 2007年1月19日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- -
- DIRに反映
- 2007年3月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
1). がん化学療法後に増悪した卵巣癌。
2). エイズ関連カポジ肉腫。
(効能又は効果に関連する注意)
〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉本剤の投与を行う場合には、白金製剤を含む化学療法施行後の症例を対象とし、白金製剤に対する感受性を考慮して本剤以外の他の治療法を慎重に検討した上で、本剤の投与を開始すること。
用法用量
〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉
通常、成人にはドキソルビシン塩酸塩として1日1回50mg/㎡を1mg/分の速度で静脈内投与し、その後4週間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。
なお、患者の状態により適宜減量する。
〈エイズ関連カポジ肉腫〉
通常、成人にはドキソルビシン塩酸塩として1日1回20mg/㎡を1mg/分の速度で静脈内投与し、その後2~3週間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。
なお、患者の状態により適宜減量する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合、併用する他の抗悪性腫瘍剤は国内外の最新のガイドライン等を参考にした上で選択すること。
7.2. 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉副作用により、本剤を休薬、減量、中止する場合には、次の基準を考慮すること(なお、減量を行った場合は、有害事象が軽快しても減量前の投与量に戻さないこと)〔11.1.2、11.1.4-11.1.6参照〕。
[用量調節基準]
7.2.1. 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉手足症候群
1). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉手足症候群<Grade1>(手足症候群<日常の活動を妨げない軽度の紅斑>、手足症候群<日常の活動を妨げない軽度の腫脹>又は手足症候群<日常の活動を妨げない軽度の落屑>):患者が以前にGrade3又は4の本事象を経験していない場合は投与を継続し、以前にGrade3又は4の本事象を経験している場合は、最長2週間投与を延期し、投与再開時には用量を25%減量する。
2). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉手足症候群<Grade2>(手足症候群<正常な身体活動を妨げるが不可能にはしない程度の紅斑>、手足症候群<正常な身体活動を妨げるが不可能にはしない程度の落屑>又は手足症候群<正常な身体活動を妨げるが不可能にはしない程度の腫脹>、手足症候群<直径が2cm未満の小さな水疱>又は手足症候群<直径が2cm未満の小さな潰瘍>):Grade0~1に軽快するまで最長2週間投与を延期し、2週間たっても軽快しない場合は、用量を25%減量の上、投与を再開し、2週間以内に軽快し、以前にGrade3又は4の本事象を経験していない場合は、投与を再開し、以前にGrade3又は4の本事象を経験している場合は、用量を25%減量の上、投与を再開する。
3). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉手足症候群<Grade3>(手足症候群<歩行又は正常な日常活動を妨げる程度の水疱>、手足症候群<歩行又は正常な日常活動を妨げる程度の潰瘍>又は手足症候群<歩行又は正常な日常活動を妨げる程度の腫脹>、手足症候群<普段の衣服を着ることができない>):Grade0に回復するまで最長2週間投与を延期し、2週間たってもGrade0~2に軽快しない場合は、本剤の投与を中止し、2週間以内に軽快した場合は、用量を25%減量の上、投与を再開する。
4). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉手足症候群<Grade4>(手足症候群<感染性合併症の原因となるびまん性の進行>又は手足症候群<感染性合併症の原因となる局所性の進行>、あるいは手足症候群<寝たきり状態又は入院>):Grade0に回復するまで最長2週間投与を延期し、2週間たってもGrade0~2に軽快しない場合は、本剤の投与を中止し、2週間以内に軽快した場合は、用量を25%減量の上、投与を再開する。
7.2.2. 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉口内炎
1). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉口内炎<Grade1>(口内炎<痛みのない潰瘍>、口内炎<痛みのない紅斑>又は口内炎<軽度の痛み>):患者が以前にGrade3又は4の本事象を経験していない場合は投与を継続し、以前にGrade3又は4の本事象を経験している場合は、最長2週間投与を延期し、投与再開時には用量を25%減量する。
2). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉口内炎<Grade2>(口内炎<痛みのある紅斑・食事はできる>、口内炎<痛みのある浮腫・食事はできる>又は口内炎<痛みのある潰瘍・食事はできる>):Grade0~1に軽快するまで最長2週間投与を延期し、2週間たっても軽快しない場合は、用量を25%減量の上、投与を再開し、2週間以内に軽快し、以前にGrade3又は4の本事象を経験していない場合は、投与を再開し、以前にGrade3又は4の本事象を経験している場合は、用量を25%減量の上、投与を再開する。
3). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉口内炎<Grade3>(口内炎<痛みのある紅斑・食事ができない>、口内炎<痛みのある浮腫・食事ができない>又は口内炎<痛みのある潰瘍・食事ができない>):Grade0に回復するまで最長2週間投与を延期し、2週間たってもGrade0~2に軽快しない場合は、本剤の投与を中止し、2週間以内に軽快した場合は、用量を25%減量の上、投与を再開する。
4). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉口内炎<Grade4>(口内炎<経静脈栄養を必要とする>又は口内炎<経管栄養を必要とする>):Grade0に回復するまで最長2週間投与を延期し、2週間たってもGrade0~2に軽快しない場合は、本剤の投与を中止し、2週間以内に軽快した場合は、用量を25%減量の上、投与を再開する。
7.2.3. 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉骨髄抑制
1). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉骨髄抑制<Grade1>(好中球1500/μL以上2000/μL未満又は血小板75000/μL以上150000/μL未満):投与を継続する。
2). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉骨髄抑制<Grade2>(好中球1000/μL以上1500/μL未満又は血小板50000/μL以上75000/μL未満):好中球1500/μL以上、血小板75000/μL以上になるまで投与を延期する。
3). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉骨髄抑制<Grade3>(好中球500/μL以上1000/μL未満又は血小板25000/μL以上50000/μL未満):好中球1500/μL以上、血小板75000/μL以上になるまで投与を延期する。
4). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉骨髄抑制<Grade4>(好中球500/μL未満又は血小板25000/μL未満):好中球1500/μL以上、血小板75000/μL以上になるまで投与を延期し、持続性の好中球数減少(好中球500/μL未満が7日以上継続するか、本剤投与後22日目までに軽快しない場合)又は血小板25000/μL未満が認められた場合には、投与再開時、サイトカイン(G-CSF等)を併用するか、あるいは用量を25%減量する。
7.2.4. 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉肝機能障害
1). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉血清ビリルビン値が1.2~3.0mg/dL:用量を25%減量の上、投与を再開する。
2). 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉血清ビリルビン値が3.0mg/dLを超える:本剤との因果関係が否定できない場合、本剤の投与を中止し、本剤との因果関係が否定される場合、用量を50%減量の上、投与を再開する。
7.2.5. 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉その他の副作用:重度の副作用<Grade3以上>が発現した場合、Grade0~2に軽快するまで最大2週間延期し、用量を25%減量する。
7.3. 〈エイズ関連カポジ肉腫〉本剤と他の抗悪性腫瘍剤を併用した場合の有効性及び安全性は確立していない。
7.4. 〈エイズ関連カポジ肉腫〉副作用により、本剤を休薬、減量、中止する場合には、次の基準を考慮すること(なお、減量を行った場合は、有害事象が軽快しても減量前の投与量に戻さないこと)〔11.1.2、11.1.4-11.1.6参照〕。
[用量調節基準]
7.4.1. 〈エイズ関連カポジ肉腫〉手足症候群
1). 〈エイズ関連カポジ肉腫〉手足症候群<Grade1>(手足症候群<日常の活動を妨げない軽度の紅斑>、手足症候群<日常の活動を妨げない軽度の腫脹>又は手足症候群<日常の活動を妨げない軽度の落屑>):患者が以前にGrade3又は4の本事象を経験していない場合は投与を継続し、以前にGrade3又は4の本事象を経験している場合は、最長2週間投与を延期し、投与再開時には用量を25%減量する。
2). 〈エイズ関連カポジ肉腫〉手足症候群<Grade2>(手足症候群<正常な身体活動を妨げるが不可能にはしない程度の紅斑>、手足症候群<正常な身体活動を妨げるが不可能にはしない程度の落屑>又は手足症候群<正常な身体活動を妨げるが不可能にはしない程度の腫脹>、手足症候群<直径が2cm未満の小さな水疱>又は手足症候群<直径が2cm未満の小さな潰瘍>):Grade0~1に軽快するまで最長2週間投与を延期し、2週間たっても軽快しない場合は、本剤の投与を中止し、2週間以内に軽快し、以前にGrade3又は4の本事象を経験していない場合は、投与を再開し、以前にGrade3又は4の本事象を経験している場合は、用量を25%減量の上、投与を再開する。
3). 〈エイズ関連カポジ肉腫〉手足症候群<Grade3>(手足症候群<歩行又は正常な日常活動を妨げる程度の水疱>、手足症候群<歩行又は正常な日常活動を妨げる程度の潰瘍>又は手足症候群<歩行又は正常な日常活動を妨げる程度の腫脹>、手足症候群<普段の衣服を着ることができない>):Grade0~1に軽快するまで最長2週間投与を延期し、2週間たっても軽快しない場合は、本剤の投与を中止し、2週間以内に軽快した場合は、用量を25%減量の上、投与を再開する。
4). 〈エイズ関連カポジ肉腫〉手足症候群<Grade4>(手足症候群<感染性合併症の原因となるびまん性の進行>又は手足症候群<感染性合併症の原因となる局所性の進行>、あるいは手足症候群<寝たきり状態又は入院>):Grade0~1に軽快するまで最長2週間投与を延期し、2週間たっても軽快しない場合は、本剤の投与を中止し、2週間以内に軽快した場合は、用量を25%減量の上、投与を再開する。
7.4.2. 〈エイズ関連カポジ肉腫〉口内炎
1). 〈エイズ関連カポジ肉腫〉口内炎<Grade1>(口内炎<痛みのない潰瘍>、口内炎<痛みのない紅斑>又は口内炎<軽度の痛み>):患者が以前にGrade3又は4の本事象を経験していない場合は投与を継続し、以前にGrade3又は4の本事象を経験している場合は、最長2週間投与を延期し、投与再開時には用量を25%減量する。
2). 〈エイズ関連カポジ肉腫〉口内炎<Grade2>(口内炎<痛みのある紅斑・食事はできる>、口内炎<痛みのある浮腫・食事はできる>又は口内炎<痛みのある潰瘍・食事はできる>):Grade0~1に軽快するまで最長2週間投与を延期し、2週間たっても軽快しない場合は、本剤の投与を中止し、2週間以内に軽快し、以前にGrade3又は4の本事象を経験していない場合は、投与を再開し、以前にGrade3又は4の本事象を経験している場合は、用量を25%減量の上、投与を再開する。
3). 〈エイズ関連カポジ肉腫〉口内炎<Grade3>(口内炎<痛みのある紅斑・食事ができない>、口内炎<痛みのある浮腫・食事ができない>又は口内炎<痛みのある潰瘍・食事ができない>):Grade0~1に軽快するまで最長2週間投与を延期し、2週間たっても軽快しない場合は、本剤の投与を中止し、2週間以内に軽快した場合は、用量を25%減量の上、投与を再開する。
4). 〈エイズ関連カポジ肉腫〉口内炎<Grade4>(口内炎<経静脈栄養を必要とする>又は口内炎<経管栄養を必要とする>):Grade0~1に軽快するまで最長2週間投与を延期し、2週間たっても軽快しない場合は、本剤の投与を中止し、2週間以内に軽快した場合は、用量を25%減量の上、投与を再開する。
7.4.3. 〈エイズ関連カポジ肉腫〉骨髄抑制
1). 〈エイズ関連カポジ肉腫〉骨髄抑制<Grade1>(好中球1500/μL以上2000/μL未満又は血小板75000/μL以上150000/μL未満):投与を継続する。
2). 〈エイズ関連カポジ肉腫〉骨髄抑制<Grade2>(好中球1000/μL以上1500/μL未満又は血小板50000/μL以上75000/μL未満):好中球1500/μL以上、血小板75000/μL以上になるまで投与を延期する。
3). 〈エイズ関連カポジ肉腫〉骨髄抑制<Grade3>(好中球500/μL以上1000/μL未満又は血小板25000/μL以上50000/μL未満):好中球1500/μL以上、血小板75000/μL以上になるまで投与を延期する。
4). 〈エイズ関連カポジ肉腫〉骨髄抑制<Grade4>(好中球500/μL未満又は血小板25000/μL未満):好中球1500/μL以上、血小板75000/μL以上になるまで投与を延期し、投与再開時には、サイトカイン(G-CSF等)を併用するか、あるいは用量を25%減量する。
7.4.4. 〈エイズ関連カポジ肉腫〉肝機能障害:肝機能障害のある患者に対する本剤の治療経験は限られている。従来のドキソルビシン塩酸塩製剤での経験に基づき、血清ビリルビン値が次のように上昇した場合は、本剤を減量することが望ましい。
・ 〈エイズ関連カポジ肉腫〉血清ビリルビン値が1.2~3.0mg/dLの場合は、通常量の1/2。
・ 〈エイズ関連カポジ肉腫〉血清ビリルビン値が3.0mg/dLを超える場合は、通常量の1/4。
改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。