エスエーワン配合OD錠T20
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 後発品(加算対象)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤口腔内崩壊錠
- 英名(商品名)
- Esueewan OD
- 規格
- 20mg1錠(テガフール相当量)
- 薬価
- 130.80
- メーカー名
- 沢井製薬/日本ジェネリック
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔代謝拮抗薬〕
- 色
- 薄青緑
- 識別コード
- (本体)SW エスエーワン T20 (被包)T20 (被包)20mg
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2024年2月改訂(第3版)
- 告示日
- 2016年6月16日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2016年7月版
- DIRに反映
- 2016年10月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
胃癌、結腸癌・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌、ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスク乳癌における術後薬物療法。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈頭頸部癌〉術後補助療法として、本剤の有効性及び安全性は確立していない。
5.2. 〈非小細胞肺癌〉術前・術後補助療法として、本剤の有効性及び安全性は確立していない。
5.3. 〈ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスク乳癌における術後薬物療法〉術前薬物療法として、本剤の有効性及び安全性は確立していない。
5.4. 〈ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスク乳癌における術後薬物療法〉臨床試験に組み入れられた患者の再発高リスクの定義等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.4参照〕。
用法用量
〈胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌〉
胃癌にはA法、B法又はC法、結腸・直腸癌にはA法、C法又はD法、頭頸部癌にはA法、非小細胞肺癌にはA法、B法又はC法、手術不能又は再発乳癌にはA法、膵癌にはA法又はC法、胆道癌にはA法、E法又はF法を使用する。
A法:通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて次の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、28日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜増減する。
増量は本剤の投与によると判断される臨床検査値異常(血液検査、肝・腎機能検査)及び消化器症状が発現せず、安全性に問題がなく、増量できると判断される場合に初回基準量から一段階までとし、75mg/回を限度とする。
B法:通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて次の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、21日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
C法:通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて次の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
D法:通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて次の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
E法:通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて次の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、7日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
[A法~E法における初回投与量(1回量)]
1). 体表面積1.25㎡未満:初回基準量(テガフール相当量)40mg/回。
2). 体表面積1.25㎡以上1.5㎡未満:初回基準量(テガフール相当量)50mg/回。
3). 体表面積1.5㎡以上:初回基準量(テガフール相当量)60mg/回。
F法:通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて次の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
[F法における初回投与量(1回量)]
1). 体表面積1.25㎡未満:初回基準量(テガフール相当量)朝40mg/回、夕20mg/回。
2). 体表面積1.25㎡以上1.5㎡未満:初回基準量(テガフール相当量)40mg/回。
3). 体表面積1.5㎡以上:初回基準量(テガフール相当量)50mg/回。
〈ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法〉
内分泌療法剤との併用において、通常、成人には次の投与量を朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして最長1年間、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜増減する。初回基準量を超える増量は行わないこと。
1). 体表面積1.25㎡未満:初回基準量(テガフール相当量)40mg/回。
2). 体表面積1.25㎡以上1.5㎡未満:初回基準量(テガフール相当量)50mg/回。
3). 体表面積1.5㎡以上:初回基準量(テガフール相当量)60mg/回。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈効能共通〉治療上やむを得ず休薬期間を短縮する必要がある場合には、本剤の投与によると判断される臨床検査値異常(血液検査、肝・腎機能検査)及び消化器症状が発現せず、安全性に問題がないことを確認した上で実施すること(ただし、その場合であっても少なくとも7日間の休薬期間を設けること)。なお、手術不能又は再発乳癌においては休薬期間の短縮を行った場合の安全性は確立していない(使用経験はない)。
7.2. 〈効能共通〉骨髄抑制、劇症肝炎等の重篤な副作用を回避するため、異常が認められた場合には休薬期間の延長、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと〔1.2、1.3、8.1、8.4、9.1.1、11.1.1、11.1.3参照〕。
7.3. 〈効能共通〉基礎的検討(ラット)において空腹時投与ではオテラシルカリウムのバイオアベイラビリティが変化し、フルオロウラシルのリン酸化が抑制されて抗腫瘍効果の減弱が起こることが予想されるので食後投与とすること。
7.4. 〈効能共通〉本剤と胸部放射線療法又は腹部放射線療法との併用に関しては有効性及び安全性は確立していない。
7.5. 〈胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌〉本剤の投与スケジュール、周術期治療における投与期間、腎機能に応じた投与量、他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合に併用する他の抗悪性腫瘍剤等については、国内外の最新のガイドライン等を参考に選択すること。
7.6. 〈胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌〉通常、A法において患者の状態に合わせて増減する場合、次の用量を参考とする。
1). 〈胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌〉初回基準量40mg/回;減量:休薬、増量:50mg/回。
2). 〈胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌〉初回基準量50mg/回;減量:40mg/回→休薬、増量:60mg/回。
3). 〈胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌〉初回基準量60mg/回;減量:50mg/回→40mg/回→休薬、増量:75mg/回。
なお、増量する場合は1コース毎とし、一段階の増量にとどめること。
7.7. 〈手術不能又は再発乳癌〉初回化学療法における本剤を含む他の抗悪性腫瘍剤との併用について有効性及び安全性は確立していない。
7.8. 〈ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法〉他の抗悪性腫瘍剤との併用について有効性及び安全性は確立していない。
7.9. 〈ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法〉クレアチニンクリアランスが50mL/min以上80mL/min未満の場合には、次の投与量で開始する〔9.2.2参照〕。
1). 〈ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法〉クレアチニンクリアランス50mL/min以上80mL/min未満:体表面積1.25㎡未満:1回投与量(テガフール相当量)朝20mg/回、夕40mg/回。
2). 〈ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法〉クレアチニンクリアランス50mL/min以上80mL/min未満:体表面積1.25㎡以上1.5㎡未満:1回投与量(テガフール相当量)40mg/回。
3). 〈ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法〉クレアチニンクリアランス50mL/min以上80mL/min未満:体表面積1.5㎡以上:1回投与量(テガフール相当量)50mg/回。
実測値が無い場合には、投与前血清クレアチニン値、性別、年齢及び体重から次のCockcroft-Gault式を用いて算出したクレアチニンクリアランス値(Ccr推定値)を用いること。
Cockcroft-Gault式
Ccr推定値=((140-年齢)×体重(kg))/(72×血清クレアチニン(mg/dL))(女性の場合はさらに得られた値を0.85倍する)。
7.10. 〈ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法〉再発高リスクの乳癌における術後薬物療法でCcrが50mL/min未満の患者における有効性及び安全性は確立していない〔9.2.2参照〕(Ccr:クレアチニンクリアランス)。
外形画像
改訂情報
2024年3月1日 DSU No.324 【その他】
【5.効能又は効果に関連する注意】(一部改訂)
【新様式】
〈頭頸部癌〉
術後補助療法として、本剤の有効性及び安全性は確立していない。
【5.効能又は効果に関連する注意】(一部改訂)
【新様式】
〈非小細胞肺癌〉
術前・術後補助療法として、本剤の有効性及び安全性は確立していない。
【5.効能又は効果に関連する注意】(削除)
【新様式】
本剤単剤での使用については、有効性及び安全性は確立していない。
【5.効能又は効果に関連する注意】(削除)
【新様式】
〈手術不能又は再発乳癌〉
本剤の投与を行う場合には、アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤及びタキサン系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法後の増悪若しくは再発例を対象とすること。
【6.用法及び用量】(一部改訂)
【新様式】
〈胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌〉
胃癌にはA法、B法又はC法、結腸・直腸癌にはA法、C法又はD法、頭頸部癌にはA法、非小細胞肺癌にはA法、B法又はC法、手術不能又は再発乳癌にはA法、膵癌にはA法又はC法、胆道癌にはA法、E法又はF法を使用する。
【6.用法及び用量】(一部改訂)
【新様式】
A法:通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、28日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜増減する。
増量は本剤の投与によると判断される臨床検査値異常(血液検査、肝・腎機能検査)及び消化器症状が発現せず、安全性に問題がなく、増量できると判断される場合に初回基準量から一段階までとし、75mg/回を限度とする。
【6.用法及び用量】(一部改訂)
【新様式】
B法:通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、21日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
【6.用法及び用量】(一部改訂)
【新様式】
C法:通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
【6.用法及び用量】(一部改訂)
【新様式】
D法:通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
【6.用法及び用量】(一部改訂)
【新様式】
E法:通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、7日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
【6.用法及び用量】(一部改訂)
【新様式】
A法~E法における初回投与量(1回量)
【6.用法及び用量】(一部改訂)
【新様式】
F法:通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
【6.用法及び用量】(一部改訂)
【新様式】
F法における初回投与量(1回量)
【7.用法及び用量に関連する注意】(一部改訂)
【新様式】
〈胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌〉
本剤の投与スケジュール、周術期治療における投与期間、腎機能に応じた投与量、他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合に併用する他の抗悪性腫瘍剤等については、国内外の最新のガイドライン等を参考に選択すること。
【7.用法及び用量に関連する注意】(一部改訂)
【新様式】
通常、A法において患者の状態に合わせて増減する場合、次の用量を参考とする。
なお、増量する場合は1コース毎とし、一段階の増量にとどめること。
【7.用法及び用量に関連する注意】(削除)
【新様式】
〈非小細胞肺癌〉
後期臨床第Ⅱ相試験(本剤21日間連日経口投与に、シスプラチン60mg/㎡を第8日目に投与)で用いられた用法・用量以外の有効性及び安全性は確立していない。
2023年12月6日 DSU No.322 【その他】
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
【新様式】
〈胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌〉
腎機能に応じた投与量については、国内外の最新のガイドライン等を参考に選択すること。
医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。