サーティカン錠0.5mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- エベロリムス錠
- 英名(商品名)
- Certican
- 規格
- 0.5mg1錠
- 薬価
- 635.50
- メーカー名
- ノバルティス ファーマ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 免疫抑制薬〔mTOR阻害薬〕
- 色
- 白〜黄のまだら
- 識別コード
- (本体)NVR (本体)CH (被包)@NOVARTIS 0.5mg (被包)@ 0.5mg (被包)NVR CH @ (被包)NVR CH @NOVARTIS
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2019年7月改訂(第1版)
- 告示日
- 2007年3月16日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- -
- DIRに反映
- 2007年5月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
次記の臓器移植における拒絶反応の抑制:心移植、腎移植、肝移植。
用法用量
〈心移植〉
通常、成人にはエベロリムスとして1.5mgを、1日2回に分けて経口投与する。なお、開始用量は1日量として3mgまでを用いることができる。患者の状態やトラフ濃度によって適宜増減する。
〈腎移植〉
通常、成人にはエベロリムスとして1.5mgを、1日2回に分けて経口投与する。患者の状態やトラフ濃度によって適宜増減する。
〈肝移植〉
通常、成人にはエベロリムスとして2.0mgを、1日2回に分けて経口投与する。患者の状態やトラフ濃度によって適宜増減する。なお、原則、エベロリムスの投与開始は移植後4週以降とする。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈効能共通〉食事の影響があるため、食後又は空腹時のいずれかの一定の条件下で投与し、本剤の血中トラフ濃度を測定し、投与量を調節すること〔16.2.1参照〕。
7.2. 〈効能共通〉カルシニューリン阻害薬及び副腎皮質ホルモン剤と併用すること(カルシニューリン阻害薬を併用しない場合、十分な効果が得られないおそれがある。本剤の類薬(シロリムス)の試験において、移植3ヵ月後にシクロスポリンの投与を中止した腎移植患者において、急性拒絶反応の発現率がシクロスポリンの投与を継続した患者に比べて有意に増加したとの報告がある。また、海外臨床試験において、移植5ヵ月目にタクロリムスの投与を中止した肝移植患者において、急性拒絶反応の発現率がタクロリムスの投与を継続した患者に比べて有意に増加した)。
7.2.1. 〈効能共通〉心移植及び腎移植においては、併用するカルシニューリン阻害薬はシクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤又はタクロリムスのいずれか1剤とすること〔17.1.1-17.1.3参照〕。
7.2.2. 〈効能共通〉肝移植においては、通常、併用するカルシニューリン阻害薬はタクロリムスとすること。肝移植においては、併用するカルシニューリン阻害薬としてシクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤を用いる場合は、本剤は慎重に投与すること(シクロスポリンとの併用は使用経験が少ない)〔17.1.4、17.1.5参照〕。
7.3. 〈効能共通〉本剤の全血中濃度を定期的に測定すること〔16.1.1-16.1.4、16.8.1参照〕(曝露量と有効性、及び曝露量と安全性の関連についての解析から、本剤の血中トラフ濃度(C0)が3.0ng/mL以上の患者では、3.0ng/mL未満の患者に比べて急性拒絶反応の発現率が低いことが認められており、推奨される本剤の治療濃度の上限は8ng/mLである)。12ng/mLを超える濃度での有効性及び安全性の検討は実施されていない。
7.4. 〈効能共通〉本剤の用量調節は、用量変更から4~5日以上経過してから測定した本剤の血中トラフ濃度(C0)に基づいて行うことが望ましい(シクロスポリンは本剤のバイオアベイラビリティを増加させるため、シクロスポリンの血中濃度が大幅に低下すると(血中トラフ濃度(C0)<50ng/mL)、本剤の血中濃度が低下するおそれがある)〔8.2、16.7.1参照〕。
7.5. 〈効能共通〉肝機能障害を有する患者では、頻繁に本剤の血中トラフ濃度(C0)を測定すること。
軽度又は中等度の肝機能障害<Child-Pugh分類クラスA又はB>を有する患者がビリルビン>2mg/dL、アルブミン<3.5g/dL、プロトロンビン時間>1.3INR(4秒を超える延長)の3項目の内2項目以上に該当する場合には、用量を通常量の約半量に減量し、更に、本剤の血中濃度に基づいて用量調節を行うこと〔9.3肝機能障害患者の項、16.6.2参照〕。
7.6. 〈効能共通〉本剤は併用するシクロスポリンの腎毒性を増強するおそれがあり、また、本剤とシクロスポリン又はタクロリムスの併用により腎障害が発現するおそれがあるため、腎移植患者、肝移植患者及び維持期の心移植患者ではシクロスポリン又はタクロリムスの用量を減量すること(なお、シクロスポリン又はタクロリムスの用量は、シクロスポリン又はタクロリムスの血中トラフ濃度(C0)に基づいて調節する)〔8.5、9.2腎機能障害患者の項、11.1.1、17.1.1-17.1.5参照〕〔表「シクロスポリンの血中トラフ濃度(C0)の記述統計量(B253試験、A1202試験、A2309試験)」、「タクロリムスの血中トラフ濃度(C0)の記述統計量(H2307試験、H2304試験)」参照〕。
7.7. 〈効能共通〉シクロスポリンとの併用にあたってはシクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤と同時投与が望ましい。
7.8. 〈効能共通〉本剤と併用するシクロスポリン又はタクロリムスを減量する前に、本剤の定常状態の血中トラフ濃度(C0)が3ng/mL以上であることを確認すること。
7.9. 〈心移植〉心移植における本剤の用量設定の際には、次記を参照すること(心移植患者を対象として、標準量のシクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤及び副腎皮質ホルモン剤と併用した本剤1.5mg/日及び3mg/日の有効性及び安全性をアザチオプリン1~3mg/kg/日と比較した海外第3相試験(B253試験)の結果)。
7.9.1. 〈心移植〉本剤(1.5mg/日及び3mg/日)の平均血中トラフ濃度別の有効性及び副作用発現率
1). 〈心移植〉本剤の平均血中トラフ濃度3ng/mL未満:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率44.1%(30/68);副作用発現率64.4%(47/73)。
2). 〈心移植〉本剤の平均血中トラフ濃度3~4ng/mL未満:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率32.7%(16/49);副作用発現率63.0%(34/54)。
3). 〈心移植〉本剤の平均血中トラフ濃度4~5ng/mL未満:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率18.6%(8/43);副作用発現率62.5%(25/40)。
4). 〈心移植〉本剤の平均血中トラフ濃度5~6ng/mL未満:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率22.0%(11/50);副作用発現率57.5%(23/40)。
5). 〈心移植〉本剤の平均血中トラフ濃度6~7ng/mL未満:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率18.9%(7/37);副作用発現率53.3%(16/30)。
6). 〈心移植〉本剤の平均血中トラフ濃度7~8ng/mL未満:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率23.8%(10/42);副作用発現率60.0%(18/30)。
7). 〈心移植〉本剤の平均血中トラフ濃度8~9ng/mL未満:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率21.4%(6/28);副作用発現率63.0%(17/27)。
8). 〈心移植〉本剤の平均血中トラフ濃度9~10ng/mL未満:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率15.0%(3/20);副作用発現率60.9%(14/23)。
9). 〈心移植〉本剤の平均血中トラフ濃度10ng/mL以上:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率16.4%(11/67);副作用発現率77.2%(44/57)。
10). 〈心移植〉本剤の平均血中トラフ濃度の確認できた全症例:副作用発現率63.6%(238/374)。
11). 〈心移植〉本剤投与全症例:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率26.4%(111/420);副作用発現率66.2%(278/420)。
*本剤の平均血中トラフ濃度は、副作用発現例については投与開始から発現までの平均、副作用非発現例では投与開始からカットオフ日(最大450日)までの平均。
*副作用は投与開始からカットオフ日(最大450日)まで、もしくは中止後7日以内に発現したもの。
7.9.2. 〈心移植〉移植後1年間の時期別副作用発現率
1). 〈心移植〉本剤1.5mg/日投与:移植後経過期間~5日、15.8%(33/209);移植後経過期間6日~14日(2週)、9.3%(19/204);移植後経過期間15日~30日(1ヵ月)、23.1%(46/199);移植後経過期間31日~90日(3ヵ月)、23.0%(44/191);移植後経過期間91日~365日(1年)、40.1%(73/182)。
2). 〈心移植〉本剤3mg/日投与:移植後経過期間~5日、13.7%(29/211);移植後経過期間6日~14日(2週)、13.5%(28/207);移植後経過期間15日~30日(1ヵ月)、30.7%(62/202);移植後経過期間31日~90日(3ヵ月)、36.1%(69/191);移植後経過期間91日~365日(1年)、49.1%(84/171)。
*副作用発現率(%)=(移植後経過期間中に1回以上副作用を発現した例数/移植後経過期間中に1日以上本剤を投与された例数)×100。
7.9.3. 〈心移植〉本剤の血中トラフ濃度の経時推移
1). 〈心移植〉本剤1.5mg/日投与:本剤の投与期間2日目、血中トラフ濃度1.8±2.7ng/mL、例数148;本剤の投与期間1週目、血中トラフ濃度5.4±3.7ng/mL、例数159;本剤の投与期間2週目、血中トラフ濃度5.4±4.0ng/mL、例数159;本剤の投与期間3週目、血中トラフ濃度5.2±4.4ng/mL、例数155;本剤の投与期間1ヵ月目、血中トラフ濃度5.4±3.9ng/mL、例数147;本剤の投与期間2ヵ月目、血中トラフ濃度5.1±3.5ng/mL、例数152;本剤の投与期間3ヵ月目、血中トラフ濃度5.1±3.8ng/mL、例数143;本剤の投与期間6ヵ月目、血中トラフ濃度4.8±3.3ng/mL、例数108。
2). 〈心移植〉本剤3mg/日投与:本剤の投与期間2日目、血中トラフ濃度4.2±3.6ng/mL、例数157;本剤の投与期間1週目、血中トラフ濃度10.2±6.8ng/mL、例数159;本剤の投与期間2週目、血中トラフ濃度10.0±7.2ng/mL、例数173;本剤の投与期間3週目、血中トラフ濃度10.2±6.6ng/mL、例数150;本剤の投与期間1ヵ月目、血中トラフ濃度8.9±6.0ng/mL、例数135;本剤の投与期間2ヵ月目、血中トラフ濃度8.7±5.1ng/mL、例数141;本剤の投与期間3ヵ月目、血中トラフ濃度9.1±6.3ng/mL、例数133;本剤の投与期間6ヵ月目、血中トラフ濃度8.5±5.6ng/mL、例数109。
(血中トラフ濃度は平均値±SD)。
外形画像
改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。