より多くの患者さんの手助けができたら
大学卒業後、調剤薬局で3年半ほど薬剤師として働いていました。患者さん一人ひとりと向き合う仕事にはやりがいを感じながらも、一日で接することのできる方は限られていますし、目の前の患者さんにしか力を発揮できないことに、もどかしさを感じるようになりました。
とはいえ、せっかく取った国家資格ですし、薬剤師としての経験や資格を活かしながら、何か別の働き方ができないかと転職活動をしていたところ、データインデックスを知りました。まったく馴染みのない職業でしたし、「こんな働き方があったんだ」と驚きました。患者さんと直接接することはなくなってしまいますが、結果としてより多くの方の助けになるのではないかと考え、転職を決めました。
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フルリモートワークでも安心できるサポート体制
今はデータベースの更新業務に携わっていて、処方された薬の投与量が合っているかどうかをチェックする「投与量チェック用DB」や、医薬品使用時に検査すべき時期を喚起する「検査実施喚起DB」などを担当しています。医薬品にはそれぞれ添付文書がありますが、実際に利用する立場から見ると、「これってどういう意味だろう?」「これはどう解釈すればいいのか?」などと迷う表現もあります。そうした疑問点を一つひとつ確認して、時にはメーカーに問い合わせて明らかにしながら、データベースを更新していきます。
前職では患者さんに口頭でお伝えすることがほとんどでしたから、テキストとしてデータベースに落とし込むことにはまだ不慣れなこともあります。お客さまからの問い合わせに対しても書面でのご返答になりますし、日々学び続けなければならないなと感じています。一般的な文章の書き方や語彙などを学習することはできても、データベース独自の表現や書き方、データの揃え方などは、とにかく経験を積んで学んでいくしかありません。そういったなか、先輩方が根気強く丁寧に教えてくださり、表現や言い回しを細かく見てくれるのは心強いです。
私の場合、所属部署の拠点である名古屋から離れた首都圏在住なので、基本的にフルリモートで働いています。年に数回しか直接上司や同僚と会えない環境ですが、いつもSlackで手厚くサポートしてもらえるので、不安感はありません。入社直後や新しい業務を任される際には名古屋へ出張し、対面で研修や引継ぎを受けられるので、問題なく業務を行えています。
また、前職のときよりもプライベートな時間をしっかり取れるようになりました。以前はシフト勤務でしたので、他の社員と休みが重ならないよう気を遣っていましたし、夜遅くまで勤務することもありました。自分自身の責任のもと、働きやすいようスケジュールを組むことができるようになったのは、転職して良かったなと思える理由の一つです。
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薬剤師としての経験が今も役立っている
今はデータベースの更新業務以外に、会社の公式ウェブサイトのリニューアルプロジェクトにも関わっています。私のように転職したばかりでも、積極的にアイデアを求めてもらえるのはありがたいですね。「こうしたらもっと新しいお客さまに見てもらえるのでは?」「この順番のほうがわかりやすいかも」と、いちユーザーとして意見させてもらっています。
転職活動を行うなかではじめて気づいたことですが、以前の職場でデータインデックスのデータベースが活用されていたんです。「見たことのある文言があるな」と思ったら、実はそういうことだったんですね。ですから、今つくっているデータベースが実際にどのように利用され、どんな場面に必要とされるのか、リアルに思い浮かべることができるんです。薬剤師としてさまざまな医薬品を取り扱ってきた経験が、今の業務に役立っていると感じることもたくさんあります。
そうした経験を踏まえ、今担当しているデータベースをより良いものにしていきたいですし、より多くの方に活用していただけるような新たなデータベースをつくってみたい気持ちもあります。以前とは違うかたちですが、私なりに医療業界のお役に立てたらと考えています。