ユルトミリス点滴静注300mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
医薬品コード(YJコード):6399427A1027
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- ラブリズマブ(遺伝子組換え)注射液
- 英名(商品名)
- Ultomiris
- 規格
- 300mg30mL1瓶
- 薬価
- 699,570.00
- メーカー名
- アレクシオンファーマ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 造血薬〔抗補体(C5)モノクローナル抗体〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2023年6月改訂(第8版)
- 告示日
- 2019年9月3日
- 経過措置期限
- 2024年3月31日
- 医薬品マスタに反映
- 2019年10月版
- DIRに反映
- 2019年10月版
- DIR削除予定
- 2025年10月版
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
1). 発作性夜間ヘモグロビン尿症。
2). 非典型溶血性尿毒症症候群。
3). 全身型重症筋無力症(免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法による症状の管理が困難な場合に限る)。
4). 視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈効能共通〉本剤は、補体C5の開裂を阻害し、終末補体複合体C5b-9の生成を抑制すると考えられるため、髄膜炎菌をはじめとする莢膜形成細菌による感染症を発症しやすくなる可能性があることから、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤投与の是非を慎重に検討し、適切な対象患者に使用すること。また、本剤投与に際しては、緊急治療を要する場合等を除いて、原則、本剤投与開始の少なくとも2週間前までに髄膜炎菌に対するワクチンを接種すること。特に小児への本剤投与に際しては、肺炎球菌、インフルエンザ菌b型に対するワクチンの接種状況を確認し、未接種の場合にはそれぞれのワクチンの接種を検討すること〔1.1、1.2、9.1.1、9.1.2、11.1.1、11.1.2、17.1.1-17.1.6参照〕。
5.2. 〈発作性夜間ヘモグロビン尿症〉本剤は、フローサイトメトリー法等により、発作性夜間ヘモグロビン尿症と確定診断された患者に使用すること。
5.3. 〈発作性夜間ヘモグロビン尿症〉本剤投与によりPNH赤血球クローンが蓄積しているため、本剤を中止した場合に重篤な血管内溶血が生じるおそれがあることから、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤投与が適切と考えられる患者に使用すること〔8.1参照〕。
5.4. 〈非典型溶血性尿毒症症候群〉補体制御異常による非典型溶血性尿毒症症候群(「非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)診療ガイド2023」(日本腎臓学会・日本小児科学会・日本血液学会・日本補体学会・日本移植学会)を参考にすること)の患者に使用すること。
5.5. 〈非典型溶血性尿毒症症候群〉二次性血栓性微小血管症の患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない(使用経験がない)。
5.6. 〈全身型重症筋無力症(免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法による症状の管理が困難な場合に限る)〉本剤は、抗アセチルコリン受容体抗体陽性の患者に使用すること。
5.7. 〈全身型重症筋無力症(免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法による症状の管理が困難な場合に限る)〉本剤は、ステロイド剤又はステロイド剤以外の免疫抑制剤が十分奏効しない場合次の患者への投与を考慮する[1)免疫グロブリン大量静注療法・血液浄化療法を施行しても症状管理が困難な患者、2)合併症や副作用等で免疫グロブリン大量静注療法・血液浄化療法施行が困難な患者]。
5.8. 〈視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防〉本剤は、視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)(「多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017」(日本神経学会)を参考にすること)の患者に使用すること。
5.9. 〈視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防〉抗アクアポリン4抗体陽性の患者に投与すること。
用法用量
〈発作性夜間ヘモグロビン尿症、全身型重症筋無力症(免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法による症状の管理が困難な場合に限る)及び視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防〉
通常、成人には、ラブリズマブ(遺伝子組換え)として、患者の体重を考慮し、1回2400~3000mgを開始用量とし、初回投与2週後に1回3000~3600mg、以降8週ごとに1回3000~3600mgを点滴静注する。
〈非典型溶血性尿毒症症候群〉
通常、ラブリズマブ(遺伝子組換え)として、患者の体重を考慮し、1回600~3000mgを開始用量とし、初回投与2週後に1回300~3600mg、以降4週又は8週ごとに1回300~3600mgを点滴静注する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈発作性夜間ヘモグロビン尿症〉1回あたりの本剤の投与量は、次を参考にすること。
[1回あたりの本剤の投与量]
1). 体重40kg以上60kg未満:初回投与量2400mg、2回目以降の投与量3000mg。
2). 体重60kg以上100kg未満:初回投与量2700mg、2回目以降の投与量3300mg。
3). 体重100kg以上:初回投与量3000mg、2回目以降の投与量3600mg。
7.2. 〈発作性夜間ヘモグロビン尿症〉初回投与2週後までに血清中乳酸脱水素酵素<LDH>活性が低下していない場合には、本剤の投与継続の要否を検討すること。
7.3. 〈非典型溶血性尿毒症症候群〉1回あたりの本剤の投与量及び投与間隔は、次を参考にすること。
[1回あたりの本剤の投与量及び投与間隔]
1). 体重5kg以上10kg未満:初回投与量600mg、2回目以降の投与量300mg、2回目以降の投与間隔4週。
2). 体重10kg以上20kg未満:初回投与量600mg、2回目以降の投与量600mg、2回目以降の投与間隔4週。
3). 体重20kg以上30kg未満:初回投与量900mg、2回目以降の投与量2100mg、2回目以降の投与間隔8週。
4). 体重30kg以上40kg未満:初回投与量1200mg、2回目以降の投与量2700mg、2回目以降の投与間隔8週。
5). 体重40kg以上60kg未満:初回投与量2400mg、2回目以降の投与量3000mg、2回目以降の投与間隔8週。
6). 体重60kg以上100kg未満:初回投与量2700mg、2回目以降の投与量3300mg、2回目以降の投与間隔8週。
7). 体重100kg以上:初回投与量3000mg、2回目以降の投与量3600mg、2回目以降の投与間隔8週。
7.4. 〈全身型重症筋無力症(免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法による症状の管理が困難な場合に限る)〉1回あたりの本剤の投与量は、次を参考にすること。
[1回あたりの本剤の投与量]
1). 体重40kg以上60kg未満:初回投与量2400mg、2回目以降の投与量3000mg。
2). 体重60kg以上100kg未満:初回投与量2700mg、2回目以降の投与量3300mg。
3). 体重100kg以上:初回投与量3000mg、2回目以降の投与量3600mg。
7.5. 〈全身型重症筋無力症(免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法による症状の管理が困難な場合に限る)〉本剤の全身型重症筋無力症患者を対象とした臨床試験では、ほとんどの治療反応例で投与開始18週後までに症状の改善が得られたため、投与開始18週後までに症状の改善が認められない患者では、リスクベネフィットを考慮し、本剤の投与中止を検討すること。
7.6. 〈視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防〉1回あたりの本剤の投与量は、次を参考にすること。
[1回あたりの本剤の投与量]
1). 体重40kg以上60kg未満:初回投与量2400mg、2回目以降の投与量3000mg。
2). 体重60kg以上100kg未満:初回投与量2700mg、2回目以降の投与量3300mg。
3). 体重100kg以上:初回投与量3000mg、2回目以降の投与量3600mg。
7.7. 〈視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防〉本剤の血中濃度低下により再発のおそれがあるため、投与間隔を遵守すること。
7.8. 〈視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防〉本剤を一定期間投与後、再発の頻度について検討し、再発の頻度の減少が認められない患者では、本剤の投与中止を検討すること。
7.9. 〈効能共通〉免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法の施行により、本剤の血清中濃度が低下するので、次を参考に本剤の補充投与を考慮し、補充投与後は患者の状態を慎重に観察すること[1)体重40kg以上60kg未満で直近の本剤投与量2400mg:血液浄化療法施行後4時間以内に1200mg、免疫グロブリン大量静注療法後4時間以内に600mgを補充投与、2)体重40kg以上60kg未満で直近の本剤投与量3000mg:血液浄化療法施行後4時間以内に1500mg、免疫グロブリン大量静注療法後4時間以内に600mgを補充投与、3)体重60kg以上100kg未満で直近の本剤投与量2700mg:血液浄化療法施行後4時間以内に1500mg、免疫グロブリン大量静注療法後4時間以内に600mgを補充投与、4)体重60kg以上100kg未満で直近の本剤投与量3300mg:血液浄化療法施行後4時間以内に1800mg、免疫グロブリン大量静注療法後4時間以内に600mgを補充投与、5)体重100kg以上で直近の本剤投与量3000mg:血液浄化療法施行後4時間以内に1500mg、免疫グロブリン大量静注療法後4時間以内に600mgを補充投与、6)体重100kg以上で直近の本剤投与量3600mg:血液浄化療法施行後4時間以内に1800mg、免疫グロブリン大量静注療法後4時間以内に600mgを補充投与]〔10.2参照〕。
7.10. 〈効能共通〉新鮮凍結血漿輸注の施行により、本剤の有効性が減弱するおそれがある。
改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。