診断用アレルゲン皮内エキス治療用アレルゲンエキス皮下注「トリイ」ハウスダスト1:1,000
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
医薬品コード(YJコード):4490401A1031
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- その他
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- アレルゲンエキス(2)注射液
- 英名(商品名)
- Allergen extract
- 規格
- 2mL1瓶
- 薬価
- 4,332.00
- メーカー名
- 鳥居薬品
- 規制区分
- -
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- アレルギー用薬〔特異的減感作療法薬〕
アレルゲン検査薬 - 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2024年2月改訂(第1版)
- 告示日
- 2009年9月25日
- 経過措置期限
- 2025年3月31日
- 医薬品マスタに反映
- -
- DIRに反映
- 2009年11月版
- DIR削除予定
- 2026年10月版
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
治療
気管支喘息(減感作療法)。
診断
アレルギー性疾患のアレルゲンの確認。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈治療〉治療:本剤の投与開始に際し、皮膚反応テスト(スクラッチテスト(プリックテスト)、皮内テスト)又は特異的IgE抗体検査を行い、原因アレルゲンによるアレルギー性気管支喘息の確定診断を行うこと。
5.2. 〈治療〉喘息発作時、気管支喘息の症状が激しいときやアレルギー症状が激しいとき、急性感染症罹患時、体調が悪いときは投与を避けること〔2.禁忌の項、9.1.2参照〕。
用法用量
治療(減感作療法)
皮内反応で陽性を示し、原因アレルゲンが確認された場合、減感作療法を行うが、実施にあたっては、皮内反応に応じ、初回の液の濃度及び量又は増量、投与間隔ならびに維持量は患者のその時々の症状に応じ、適宜に定めうる。
1). 初回投与濃度
過半数の患者では1:1000液を初回投与濃度とする。特に過敏症の患者では、患者のアレルゲンに対する過敏度(閾値)を求め、この濃度もしくは、その濃度の10倍希釈された液をもって初回投与濃度とする。
2). 投与法
通常、初回投与濃度のエキス0.02~0.05mLを皮下に注射し、1週2回約50%ずつ増量し0.5mLに至れば次の濃度のエキス0.05mLにかえて同様に増量しながら注射を続け次第に高濃度の液にうつり、ついには最も高い濃度のエキス0.3~0.5mLの維持量に至らしめる。
維持量に達したら2週に1回の注射を数回行い、その後は1カ月に1回注射とする。次記に具体的な投与法のモデルを示すが必ずしもこの方法に画一的にしたがう必要はない。
①. 第1週
a. 1回、エキス濃度1:10000、投与量0.05mL。
b. 2回、エキス濃度1:10000、投与量0.07mL。
②. 第2週
a. 3回、エキス濃度1:10000、投与量0.10mL。
b. 4回、エキス濃度1:10000、投与量0.15mL。
③. 第3週
a. 5回、エキス濃度1:10000、投与量0.20mL。
b. 6回、エキス濃度1:10000、投与量0.30mL。
④. 第4週
a. 7回、エキス濃度1:10000、投与量0.50mL。
b. 8回、エキス濃度1:1000、投与量0.05mL。
⑤. 第5週
a. 9回、エキス濃度1:1000、投与量0.07mL。
b. 10回、エキス濃度1:1000、投与量0.10mL。
⑥. 第6週
a. 11回、エキス濃度1:1000、投与量0.15mL。
b. 12回、エキス濃度1:1000、投与量0.20mL。
⑦. 第7週
a. 13回、エキス濃度1:1000、投与量0.30mL。
b. 14回、エキス濃度1:1000、投与量0.50mL。
⑧. 第8週
a. 15回、エキス濃度1:100、投与量0.05mL。
b. 16回、エキス濃度1:100、投与量0.07mL。
⑨. 第9週
a. 17回、エキス濃度1:100、投与量0.10mL。
b. 18回、エキス濃度1:100、投与量0.15mL。
⑩. 第10週
a. 19回、エキス濃度1:100、投与量0.20mL。
b. 20回、エキス濃度1:100、投与量0.30mL。
⑪. 第11週
a. 21回、エキス濃度1:100、投与量0.50mL。
b. 22回、エキス濃度1:10、投与量0.05mL。
⑫. 第12週
a. 23回、エキス濃度1:10、投与量0.07mL。
b. 24回、エキス濃度1:10、投与量0.10mL。
⑬. 第13週
a. 25回、エキス濃度1:10、投与量0.15mL。
b. 26回、エキス濃度1:10、投与量0.20mL。
⑮. 第14週
a. 27回、エキス濃度1:10、投与量0.30mL。
b. 28回、エキス濃度1:10、投与量0.50mL。
3). 閾値の求め方
ハウスダスト1:1000液に対照液(0.5%フェノール含有生理食塩溶液)を加えて10倍ずつ希釈し、1万、10万、100万倍液を調製し、最も希釈された液から0.02mLずつ皮内注射し、皮内反応判定基準にしたがい、反応を判定する。陽性反応を呈した最低濃度(最大希釈度)をもってその患者のアレルゲンに対する過敏度(閾値)とする。
4). 増量及び投与回数
各回の投与後の患者の状態について問診し、その結果に応じ次回投与量を加減する(例えば注射により発作を起こし、または過大な局所反応を生じた時は増量を見合わせる)。
また増量期間中の投与間隔は通常1週2回であるが、間隔が長引いた場合には増量せずに減量した方がよい。
5). 維持量
患者の臨床症状が著明に改善されたら、その濃度をもって維持量とし、投与を継続する。
症状の改善を認めて、直ちに治療を中断すると再発することもある故、療法の持続は是非行うべきである。
診断
通常本品0.02mLを皮内に注射し、15~30分後に発赤径20mm以上または膨疹径9mm以上を陽性と判定する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈効能共通〉正確な皮膚反応テストを行うため、皮膚反応テスト検査前日から抗ヒスタミン薬やメディエーター遊離抑制薬等の投与を中止すること。また、皮膚反応テストを実施する約1週間前から投与を中止することが望ましい薬剤があるので注意すること。
7.2. 〈治療〉患者の状態によってアレルゲンに対する反応が変動することがあるので、投与量、濃度、増量、維持量等は個々の患者の症状を考慮して決定すること。
7.3. 〈治療〉増量を急速に行う場合は、患者の状態を勘案し入院又はそれに準じた管理下での投与を考慮すること。
7.4. 〈治療〉予期しない強い反応が起こるおそれがあるので、使用するエキスのロットが変わるときには前回投与量の25~50%を減ずることが推奨される(また、高濃度のアレルゲンエキスでは、同一ロットでもショック等の強い反応を誘発するおそれがあるので、患者の状態を十分に観察しながら濃度を上げること)。
7.5. 〈診断〉反応が陰性を示したときでも、問診等から原因アレルゲンとして特に疑われる場合には、日を改めて再検査することが望ましい。
改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。