ペメトレキセド点滴静注液500mg「NK」
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 後発品(加算対象)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- ペメトレキセドナトリウムヘミペンタ水和物注射液
- 英名(商品名)
- Pemetrexed NK
- 規格
- 500mg20mL1瓶
- 薬価
- 40,012.00
- メーカー名
- 日本化薬
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔代謝拮抗薬〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2024年8月改訂(第2版)
- 告示日
- 2021年6月17日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2021年7月版
- DIRに反映
- 2021年7月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
1). 悪性胸膜中皮腫。
2). 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌。
3). 扁平上皮癌を除く非小細胞肺癌における術前補助療法。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈効能共通〉術後補助療法における本剤の有効性及び安全性は確立していない。
5.2. 〈悪性胸膜中皮腫〉がん化学療法既治療例における本剤の有効性及び安全性は確立していない。
5.3. 〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉扁平上皮癌等の組織型ごとの結果及び化学療法既治療例での結果を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、患者の選択を行うこと〔17.1.5参照〕。
5.4. 〈扁平上皮癌を除く非小細胞肺癌における術前補助療法〉臨床試験に組み入れられた患者の病期等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.6、17.1.7参照〕。
用法用量
〈悪性胸膜中皮腫〉
シスプラチンとの併用において、通常、成人にはペメトレキセドとして、1日1回500mg/㎡(体表面積)を10分間かけて点滴静注し、少なくとも20日間休薬する。これを1コースとし、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉
通常、成人にはペメトレキセドとして、1日1回500mg/㎡(体表面積)を10分間かけて点滴静注し、少なくとも20日間休薬する。これを1コースとし、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
〈扁平上皮癌を除く非小細胞肺癌における術前補助療法〉
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはペメトレキセドとして、1日1回500mg/㎡(体表面積)を10分間かけて点滴静注し、少なくとも20日間休薬する。これを1コースとし、最大4コース投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈効能共通〉本剤による重篤な副作用の発現を軽減するため、次のように葉酸及びビタミンB12を投与すること。
・ 〈効能共通〉葉酸:本剤初回投与の7日以上前から葉酸として1日1回0.5mgを連日経口投与し、なお、本剤の投与を中止又は終了する場合には、本剤最終投与日から22日目まで可能な限り葉酸を投与する。
・ 〈効能共通〉ビタミンB12:本剤初回投与の少なくとも7日前に、ビタミンB12として1回1mgを筋肉内投与し、その後、本剤投与期間中及び投与中止後22日目まで9週ごと(3コースごと)に1回投与する〔1.2参照〕。
7.2. 〈効能共通〉欧米の添付文書中には、次の減量基準の記載がある。
減量に関する推奨事項-次回コース開始時の用量調節は、前回投与コースでの最低血球数又は最大非血液毒性に基づき決定し、回復に十分時間をかけるため投与延期してもよく、回復時はガイドラインに従い再投与を行う(これらは本剤を単剤又はシスプラチンとの併用で使用の際いずれにも適用する)。
1). 〈効能共通〉[本剤(単剤又は併用)及びシスプラチンの用量調節-血液毒性]
①. 〈効能共通〉最低好中球数<500/mm3及び最低血小板数≧50000/mm3:本剤及びシスプラチンの用量(mg/㎡)は、前回の用量の75%[欧米の添付文書中の記載]。
②. 〈効能共通〉最低好中球数に関わらず最低血小板数<50000/mm3:本剤及びシスプラチンの用量(mg/㎡)は、前回の用量の75%[欧米の添付文書中の記載]。
③. 〈効能共通〉最低好中球数に関わらず出血を伴う最低血小板数<50000/mm3:本剤及びシスプラチンの用量(mg/㎡)は、前回の用量の50%[欧米の添付文書中の記載]。
患者にグレード3以上の非血液毒性が発現した場合には、投与開始前の値以下に回復するまで本剤の投与を控え、投与再開は[本剤(単剤又は併用)及びシスプラチンの用量調節-非血液毒性(米国国立癌研究所共通毒性規準(CTC)、神経毒性を除く)]のガイドラインに従うこと。
2). 〈効能共通〉[本剤(単剤又は併用)及びシスプラチンの用量調節-非血液毒性(米国国立癌研究所共通毒性規準(CTC)、神経毒性を除く)]
①. 〈効能共通〉粘膜炎・神経毒性を除くグレード3の非血液毒性又は粘膜炎・神経毒性を除くグレード4の非血液毒性:本剤の用量(mg/㎡)は、前回の用量の75%、シスプラチンの用量(mg/㎡)は、前回の用量の75%[欧米の添付文書中の記載]。
②. 〈効能共通〉入院を要する下痢<グレードは問わない>又はグレード3の下痢若しくはグレード4の下痢:本剤の用量(mg/㎡)は、前回の用量の75%、シスプラチンの用量(mg/㎡)は、前回の用量の75%[欧米の添付文書中の記載]。
③. 〈効能共通〉グレード3の粘膜炎又はグレード4の粘膜炎:本剤の用量(mg/㎡)は、前回の用量の50%、シスプラチンの用量(mg/㎡)は、前回の用量の100%[欧米の添付文書中の記載]。
神経毒性の発現時に推奨される本剤とシスプラチンの用量調節を次に示す。グレード3の神経毒性又はグレード4の神経毒性が認められた場合には投与を中止[欧米の添付文書中の記載]すること。
3). 〈効能共通〉[本剤(単剤又は併用)及びシスプラチンの用量調節-神経毒性]
①. 〈効能共通〉神経毒性<CTCグレード0~1>:本剤の用量(mg/㎡)は、前回の用量の100%、シスプラチンの用量(mg/㎡)は、前回の用量の100%[欧米の添付文書中の記載]。
②. 〈効能共通〉神経毒性<CTCグレード2>:本剤の用量(mg/㎡)は、前回の用量の100%、シスプラチンの用量(mg/㎡)は、前回の用量の50%[欧米の添付文書中の記載]。
2回の減量後にグレード3の血液毒性若しくはグレード4の血液毒性あるいはグレード3の非血液毒性若しくはグレード4の非血液毒性が認められた場合又はグレード3の神経毒性若しくはグレード4の神経毒性が観察された場合は直ちに本剤の投与を中止[欧米の添付文書中の記載]すること。
7.3. 〈悪性胸膜中皮腫〉シスプラチン以外の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性は確立していない。なお、シスプラチンは本剤投与30分後に75mg/㎡(体表面積)を投与し、投与に際しては、シスプラチンの電子添文に従い腎毒性軽減のための処置等を行うこと。
7.4. 〈悪性胸膜中皮腫〉本剤を単剤で使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。
7.5. 〈扁平上皮癌を除く非小細胞肺癌における術前補助療法〉本剤の投与回数及び併用する他の抗悪性腫瘍剤について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、関連学会の最新のガイドライン等を参考にした上で選択すること〔17.1.6、17.1.7参照〕。
改訂情報
2024年10月22日 DSU No.330 【その他】
【5.効能又は効果に関連する注意】(一部改訂)
〈扁平上皮癌を除く非小細胞肺癌における術前補助療法〉
臨床試験に組み入れられた患者の病期等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
【6.用法及び用量】(一部改訂)
〈扁平上皮癌を除く非小細胞肺癌における術前補助療法〉
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはペメトレキセドとして、1日1回500mg/㎡(体表面積)を10分間かけて点滴静注し、少なくとも20日間休薬する。これを1コースとし、最大4コース投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
〈扁平上皮癌を除く非小細胞肺癌における術前補助療法〉
本剤の投与回数及び併用する他の抗悪性腫瘍剤について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、関連学会の最新のガイドライン等を参考にした上で選択すること。
【9.4生殖能を有する者】(追記)
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後6カ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
【9.4生殖能を有する者】(追記)
男性には、本剤投与中及び最終投与後3カ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。
医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。