ネスプ注射液40μgプラシリンジ
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
医薬品コード(YJコード):3999425S9023
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品あり)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)キット
- 英名(商品名)
- Nesp
- 規格
- 40μg0.5mL1筒
- 薬価
- 4,440.00
- メーカー名
- 協和キリン
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 造血薬〔エリスロポエチン〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2020年6月改訂(第1版)
- 告示日
- 2012年11月30日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2013年1月版
- DIRに反映
- 2013年1月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
-
禁止物質あり(使用の適否を判断するものではありません)
競技会区分:常に禁止(競技会検査及び競技会外検査)
セクション:S2. ペプチドホルモン、成長因子並びにそれらの関連物質及び擬似物質
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
1). 腎性貧血。
2). 骨髄異形成症候群に伴う貧血。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈腎性貧血〉本剤の投与は貧血症に伴う日常生活活動の支障が認められる患者に限定すること。なお、腎性貧血の場合、投与初期における投与対象は、血液透析患者ではヘモグロビン濃度で10g/dL(ヘマトクリット値で30%)未満を目安とし、活動性の高い比較的若年の血液透析患者、腹膜透析患者及び保存期慢性腎臓病患者ではヘモグロビン濃度で11g/dL(ヘマトクリット値で33%)未満を目安とする。
5.2. 〈腎性貧血〉本剤の投与に際しては、腎性貧血であることを確認し、他の貧血症(失血性貧血、汎血球減少症等)には投与しないこと。
5.3. 〈骨髄異形成症候群に伴う貧血〉IPSSによるリスク分類の中間-2リスクの骨髄異形成症候群に伴う貧血及びIPSSによるリスク分類の高リスクの骨髄異形成症候群に伴う貧血に対する有効性及び安全性は確立していない(IPSS:International prognostic scoring system(国際予後スコアリングシステム))。
5.4. 〈骨髄異形成症候群に伴う貧血〉臨床試験の対象となった患者における血清中エリスロポエチン濃度等について、「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、学会のガイドライン等、最新の情報を参考に適応患者の選択を行うこと〔17.1.7参照〕。
5.5. 〈骨髄異形成症候群に伴う貧血〉本剤の投与は貧血症に伴う日常生活活動の支障が認められる患者に限定し、輸血の回避、輸血依存からの離脱又は輸血量の減少を目的に使用すること。
用法用量
〈腎性貧血〉
6.1. 血液透析患者
・ 初回用量
成人:通常、成人にはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、週1回20μgを静脈内投与する。
小児:通常、小児にはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、週1回0.33μg/kg(最高20μg)を静脈内投与する。
・ エリスロポエチン(エポエチン アルファ(遺伝子組換え)、エポエチン ベータ(遺伝子組換え)等)製剤からの切替え初回用量
成人:通常、成人にはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、週1回15~60μgを静脈内投与する。
・ 維持用量
成人:貧血改善効果が得られたら、通常、成人にはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、週1回15~60μgを静脈内投与する。週1回投与で貧血改善が維持されている場合には、その時点での1回の投与量の2倍量を開始用量として、2週に1回投与に変更し、2週に1回30~120μgを静脈内投与することができる。
小児:貧血改善効果が得られたら、通常、小児にはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、週1回5~60μgを静脈内投与する。週1回投与で貧血改善が維持されている場合には、その時点での1回の投与量の2倍量を開始用量として、2週に1回投与に変更し、2週に1回10~120μgを静脈内投与することができる。
なお、いずれの場合も貧血症状の程度、年齢等により適宜増減するが、最高投与量は、1回180μgとする。
6.2. 腹膜透析患者及び保存期慢性腎臓病患者
・ 初回用量
成人:通常、成人にはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、2週に1回30μgを皮下又は静脈内投与する。
小児:通常、小児にはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、2週に1回0.5μg/kg(最高30μg)を皮下又は静脈内投与する。
・ エリスロポエチン(エポエチン アルファ(遺伝子組換え)、エポエチン ベータ(遺伝子組換え)等)製剤からの切替え初回用量
成人:通常、成人にはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、2週に1回30~120μgを皮下又は静脈内投与する。
小児:通常、小児にはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、2週に1回10~60μgを皮下又は静脈内投与する。
・ 維持用量
成人:貧血改善効果が得られたら、通常、成人にはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、2週に1回30~120μgを皮下又は静脈内投与する。2週に1回投与で貧血改善が維持されている場合には、その時点での1回の投与量の2倍量を開始用量として、4週に1回投与に変更し、4週に1回60~180μgを皮下又は静脈内投与することができる。
小児:貧血改善効果が得られたら、通常、小児にはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、2週に1回5~120μgを皮下又は静脈内投与する。2週に1回投与で貧血改善が維持されている場合には、その時点での1回の投与量の2倍量を開始用量として、4週に1回投与に変更し、4週に1回10~180μgを皮下又は静脈内投与することができる。
なお、いずれの場合も貧血症状の程度、年齢等により適宜増減するが、最高投与量は、1回180μgとする。
〈骨髄異形成症候群に伴う貧血〉
通常、成人にはダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、週1回240μgを皮下投与する。なお、貧血症状の程度、年齢等により適宜減量する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈腎性貧血〉貧血改善効果の目標値は学会のガイドライン等、最新の情報を参考にすること。
7.2. 〈腎性貧血〉小児の初回用量
7.2.1. 〈腎性貧血〉血液透析患者:通常、小児には次を参考に、ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、週1回5~20μgを静脈内投与する。
1). 〈腎性貧血〉体重30kg未満:本剤投与量5μg。
2). 〈腎性貧血〉体重30kg以上40kg未満:本剤投与量10μg。
3). 〈腎性貧血〉体重40kg以上60kg未満:本剤投与量15μg。
4). 〈腎性貧血〉体重60kg以上:本剤投与量20μg。
7.2.2. 〈腎性貧血〉腹膜透析患者及び保存期慢性腎臓病患者:通常、小児には次を参考に、ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)として、2週に1回5~30μgを皮下又は静脈内投与する。
1). 〈腎性貧血〉体重20kg未満:本剤投与量5μg。
2). 〈腎性貧血〉体重20kg以上30kg未満:本剤投与量10μg。
3). 〈腎性貧血〉体重30kg以上40kg未満:本剤投与量15μg。
4). 〈腎性貧血〉体重40kg以上60kg未満:本剤投与量20μg。
5). 〈腎性貧血〉体重60kg以上:本剤投与量30μg。
7.3. 〈腎性貧血〉切替え初回用量
次の患者には次を参考に、切替え前のエリスロポエチン製剤投与量から本剤の投与量及び投与頻度を決定し、切り替えること。
なお、腎性貧血の小児に対して1回3μg/kgを超えて投与する場合、慎重に投与すること(小児に対して1回3μg/kgを超える使用経験はない)。
・ 〈腎性貧血〉エリスロポエチン製剤が週2回あるいは週3回投与されている患者
切替え前1週間のエリスロポエチン製剤投与量を合計し、次を参考に本剤の初回用量を決定し、週1回から投与を開始する。
・ 〈腎性貧血〉エリスロポエチン製剤が週1回あるいは2週に1回投与されている患者
切替え前2週間のエリスロポエチン製剤投与量を合計し、次を参考に本剤の初回用量を決定し、2週に1回から投与を開始する。
1). 〈腎性貧血〉切替え前1週間あるいは2週間(小児は切替え前2週間)のエリスロポエチン製剤投与量の合計3000IU未満:(本剤投与量)成人15μg;小児10μg。
2). 〈腎性貧血〉切替え前1週間あるいは2週間(小児は切替え前2週間)のエリスロポエチン製剤投与量の合計3000IU:(本剤投与量)成人・小児15μg。
3). 〈腎性貧血〉切替え前1週間あるいは2週間(小児は切替え前2週間)のエリスロポエチン製剤投与量の合計4500IU:(本剤投与量)成人・小児20μg。
4). 〈腎性貧血〉切替え前1週間あるいは2週間(小児は切替え前2週間)のエリスロポエチン製剤投与量の合計6000IU:(本剤投与量)成人・小児30μg。
5). 〈腎性貧血〉切替え前1週間あるいは2週間(小児は切替え前2週間)のエリスロポエチン製剤投与量の合計9000IU:(本剤投与量)成人・小児40μg。
6). 〈腎性貧血〉切替え前1週間あるいは2週間(小児は切替え前2週間)のエリスロポエチン製剤投与量の合計12000IU:(本剤投与量)成人・小児60μg。
7.4. 〈腎性貧血〉投与量調整
投与初期にヘモグロビン濃度あるいはヘマトクリット値に適度な上昇がみられなかった場合や、維持投与期にヘモグロビン濃度あるいはヘマトクリット値が2週連続して目標範囲から逸脱した場合など、用量調整が必要な場合には、次を参考に投与量を増減すること。なお、増量する場合には原則として1段階ずつ行うこと。
また、小児に対して1回3μg/kgを超えて投与する場合、慎重に投与すること。
[成人(皮下投与時)の投与量調整]
1). 〈腎性貧血〉段階1:本剤投与量15μg。
2). 〈腎性貧血〉段階2:本剤投与量30μg。
3). 〈腎性貧血〉段階3:本剤投与量60μg。
4). 〈腎性貧血〉段階4:本剤投与量90μg。
5). 〈腎性貧血〉段階5:本剤投与量120μg。
6). 〈腎性貧血〉段階6:本剤投与量180μg。
[成人(静脈内投与時)及び小児(皮下又は静脈内投与時)の投与量調整]
1). 〈腎性貧血〉段階1:本剤投与量5μg。
2). 〈腎性貧血〉段階2:本剤投与量10μg。
3). 〈腎性貧血〉段階3:本剤投与量15μg。
4). 〈腎性貧血〉段階4:本剤投与量20μg。
5). 〈腎性貧血〉段階5:本剤投与量30μg。
6). 〈腎性貧血〉段階6:本剤投与量40μg。
7). 〈腎性貧血〉段階7:本剤投与量50μg。
8). 〈腎性貧血〉段階8:本剤投与量60μg。
9). 〈腎性貧血〉段階9:本剤投与量80μg。
10). 〈腎性貧血〉段階10:本剤投与量100μg。
11). 〈腎性貧血〉段階11:本剤投与量120μg。
12). 〈腎性貧血〉段階12:本剤投与量140μg。
13). 〈腎性貧血〉段階13:本剤投与量160μg。
14). 〈腎性貧血〉段階14:本剤投与量180μg。
7.5. 〈腎性貧血〉投与間隔変更時
7.5.1. 〈腎性貧血〉本剤の投与間隔を変更する際には投与間隔を延長する前のヘモグロビン濃度又はヘマトクリット値の推移を十分に観察し、同一投与量でヘモグロビン濃度又はヘマトクリット値が安定した推移を示していることを確認した上で週1回から2週に1回又は2週に1回から4週に1回に変更すること。腎性貧血の場合、投与間隔変更後にはヘモグロビン濃度あるいはヘマトクリット値の推移を確認し、適宜調整を行うこと。
7.5.2. 〈腎性貧血〉1回あたり180μgを投与してもヘモグロビン濃度が目標範囲に達しないあるいはヘマトクリット値が目標範囲に達しない場合には、投与量を1/2とし、投与頻度を2週に1回から週1回あるいは4週に1回から2週に1回に変更すること。
7.6. 〈骨髄異形成症候群に伴う貧血〉他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
7.7. 〈骨髄異形成症候群に伴う貧血〉必要以上の造血作用(ヘモグロビン濃度で11g/dL超を目安とする)を認めた場合等、減量が必要な場合には、その時点での投与量の半量を目安に減量し、その後ヘモグロビン濃度が低下し増量が必要となった場合(ヘモグロビン濃度で9g/dL未満を目安とする)には、その時点での投与量の倍量を目安に増量する(ただし最高投与量は1回240μgとする)。
7.8. 〈骨髄異形成症候群に伴う貧血〉本剤を投与しても、十分な貧血改善効果が認められない場合、又は病勢の進行が認められた場合には、他の治療法への切替えを考慮すること(なお、本剤投与開始後16週時点を目安として、本剤の投与継続の要否を検討すること)〔17.1.7参照〕。
改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。